Topics&Columns(2000年9月10日)

来週は、都合によりお休みいたします。再来週は2週間分のニュースをレビューします。

イタリアのワインショー

10月25日から29日の期間に、トリノで「サローネ・デル・グスト」が開催されます。もともと「スロー・フード」(ファーストフードの反対)ショーとして開催されるものですが、2500のワインの展示・試飲、120のランチ/ディナーの開催、チーズ・サラミなどの試食、250の食とワインのマリアージュ展などが催されるようです。期間中「トレ・ビキエーリ」ワイン賞の発表も行なわれます。

二つ目のショーは、南チロルで開催される第9回「インタナショナル・ワイン・フェスティヴァル」です。このフェスティヴァルはグルメ・インターナショナルが開催するもので11月11日から13日までの期間行なわれます。このフェスティヴァルは、84のイタリアワインと32の他国からのワインが参加します。これらのワインは全て、主催者の評価による招待によるものでイタリアのワイン賞では最も権威があるものです。生産者は必ずフェスティヴァルに参加しなければならず、(1)トップワイン、(2)ベストバリューワイン、(3)樽サンプル、(4)生産者のお気に入りワインを提出します。

上記はwww.winepro.comの情報に基づいています。(H)

 

最長老コルクの木

以前コルク栓の話で、コルクの木の実効年齢は100年ぐらいと書きました。最初にコルクが取れるようになるまでに25年程度かかり、それ以降9年間隔で、コルクが採取できるようになります。ポルトガル産のコルクというのが殆どです。

さて最も古い「現役の」木というされる木は、1783年に植樹されたもので「口笛の木」と呼ばれています。不思議とさまざまな小鳥が集まっているそうです。根っこの直径が4mあり、枝葉は直径28mの大きさにまで広がるのです。

そういえばコルクの木というのは見たことがないです。皆さんは見たことがありますか?

この記事もwww.winepro.comの情報に基づいています。(H)

 

求人広告

職業がら求人広告というのは目に付いてしまうのですが、事業会社のHPの中には求人情報を載せている会社は結構多いですよね。今日は興味本位でワインスペクテータ・オンラインの求人にはどんなものが載っているかというのを紹介します。9月10日アクセス時点での情報です。

  • ワインスペクテータ・オンライン: アシスタント・ディレクター
  • バンフィ・ヴィントナーズ(NYのワインインポーター): ナショナル・アカウント・マネジャー
  • ベンチマーク・コンサルティング(ナパのワイン業界のヘッドハンター):特に職種の特定なし
  • パームベイ・インポート(NYのインポーター):アカウントセールス
  • モレル&カンパニー(NYのワイン商):セラー・マネジャー/職種限定なし
  • サムズ ワイン&スピリッツ(シカゴのワイン商):職種特定なし
  • 業界内だが社名公表なし:チーフ・インフォメーション・オフィサー
  • 業界内だが社名公表なし:セールススーパーバイザー/マネジャー
  • 他に同様にセールスを求める内容が3件

という感じです。実は雑誌の方にはさらに多くの件数が紹介されているのではないかと思ってチェックしてみましたが、同じような件数でした。「ワイン業界専門のヘッドハンター」ですって?アメリカのワイン業界もそんなに人が動けるほど労働市場があるというような業界に成長したということなのですね。(H)

 

脱兎のごとく

ラビット・リッジワイナリーは、ソノマのヒルズバーグにワイナリーを構えていますが、確かワイナリーを改造したのが1995年か、その頃でした。それが火事やら区画の問題やらで、ソノマを捨ててパソ・ロブレに正式に引越しすることになりました。区画のことを無視して造ったのが悪いと言えば悪いのですが、たったの5年そこらしか使用していないワイナリーをつぶさねばならないというのは、かわいそうな話で、ソノマ郡政府からいくつかの建物の取り壊しを命じられたということですから仕方がありません。郡政府とは法定で争う一方で、これからパソ・ロブレのワイナリーに10百万ドルを投じるようです。

確かにラビット・リッジワイナリーはちょっと変なロケーションではあるのですが、ワイナリーとしては重力利用ができる角度でした。区画問題というのは日本だけでは無いようですね。あの「ワイナリー通り」に並んでいるのに、どういう問題なのでしょうね。それともソノマ郡は高ピーか?(H)

 

キャンティにヒョウ現る?

ヒョウといっても、動物のヒョウではありません。あたりまえか…

さる8月31日、キャンティ地方は激しい嵐に見舞われたようで、ヒョウによる相当大きなダメージがあったようです。中でもわれらが(いつからやねん?)アンティノリのダメージが最も大きかったようです。しかも最も品質の高いサンタ・クリスティーナ畑を中心にやられてしまいました。ただ、コタレッラ氏によれば「Villa Antinori Chianti Classico Reservaに使う低い部分はやられたが、ティニャネロ、ソライア用の部分はまだ大丈夫」だったようです。ヴェラッツァーノのカッペリーニ氏によれば「郊外は爆弾にでもやられたようだった。いずれにしても収穫は1週間前倒しにする。品質が問題だ」そうです。

最終的な影響というのはまだわかりませんが、何も無くても収穫を1週間早めればその分品質的には我慢が必要ということでしょうね。残念です。

しかし雹というのは降るものですね。私も先日パリで雹に見舞われて驚きました。聞いてはいましたが、日本の雹とは比べものにならない大きさですね。激しくなるなる直前にあるラーメン屋に駆け込んだのですが、ラーメンを食べている間にみるみる床が水浸しになってしまいました。冗談でなく足を上げながらようやく食べ終わることが出来ました。しかし後で考えたら、ビル全体の雨よけが集まる部分があの1階のラーメン屋だったに違いないと・・・

上記はワインスペクテータ・オンラインを参考にしています。(H)

危うしフランス2000年ワイン

フランスでは、燃料の高騰を理由にトラック運転手、漁民、タクシー運転手が抗議行動を起こしています。様々の場所でバリケードをはりめぐらしたりスタンドを占拠したりしているようです。単なるストライキ以上です。

この収穫に及ぼす影響は大きなものとなっています。南仏では、9月6日に収穫を開始する予定が、ピッカーが揃わず収穫が出来ない状況にあります。「ちょっとだけ収穫が遅かったというのならワインが平坦になるぐらいでいいが、もし度を越してしまうとすればそれはフランスの恥じだ」という声も出てきています。問題は収穫できないことから始まって、収穫したブドウを搬送できないこと、さらにクラッシュしたジュースをワイナリーに運べないことなどです。

アルザスでは収穫開始は今週末から予定されていますが、ドイツに燃料をかい出しに行くようなありさま。しかも考えることは誰も同じということで、「国境付近の渋滞はすさまじい」とズィント・ウンブレヒトのウンブレヒト氏は述べています。

実はボトリングの問題にも及んでいます。ムートン・カデはボトルが手に入らないということでボトリングが出来ない状況、他ではボトリングラインの燃料が無いのでボトリングが出来ないという問題まで発生しています。

この情報は9月7日のWine Today からですが、はやいところ問題を解決しなければ2000年ヴィンテージそのものが危機に追い込まれることになります。

しかしフランスはこんな状況、アメリカはピアース病。ワイン造りは簡単ではない。(H)