Topics&Columns(2001年4月15日)
ガロはフランスで売れるのか?
4月11日付けニューヨークタイムズオンラインに出ておりました。
ガロは4年前にフランスに進出したそうで、現在は年間100万本をオーシャン、カルフール、モノプリなどを中心に卸しています。アラン・デュカスが、シャンゼリゼ周辺に開いた「スプーン」にもガロのシャルドネとジンファンデルがおいてあります。フランスではジャグ・ワインではなく、200フラン以上のプレミアム市場を目指しています。ガロ・ソノマ ブランドを卸しているのです。
あるセールスマンの模様が書かれていましたが、パリジャンのレストランではまだまだアメリカワインを売るのは難しいようです。フレイ・ランチ・ジンファンデルは非常に複雑でよい。とシェフ・ソムリエもシェフがいっても、いざそれをリストに載せるとなると話は別なのです。「フランス料理にはフランスワイン」となるのです。残念でした。という話。
ジャグ・ワインの名を広めたのは、言わずとしれたガロです。彼らはマーケティング手法を使いこなし、低価格市場ワインでの牙城を作り上げたのは良く知られています。アメリカ国民の舌が肥えてくるにつれて、ガロもガロ・ソノマというブランドで選択肢を広げてきたわけです。
ガロという名前を使うのをやめたらいいのではないの?というのが個人的な意見です。フランス人にとっては、ワイン敵国イタリア、低品位ワイン産出国アメリカのイメージは消えないのでしょう。名を捨て実を取るという戦略もあっていいのではないかと個人的には思っています。(H)
ソノマにもピアース病か!?
ソノマの農政局は4月10日にガラス羽シャープシューターの卵が大量に見つかったと報告しました。オリーブの幼木についているのが発見されたようです。もともとソノマに運ばれてくる前に、検疫を受けているはずの幼木に付着していたということで問題となっています。現在、州内での、南部地域から北部地域への木々の移動については厳しいチェックをすることになっているにもかかわらずです。
「干草の山の中から針を見つけ出したようなもの」という言い方もされています。「われわれの第一の業務はガラス羽シャープシューターをまずソノマに入れないこと、次に見つけたら抹殺すること。今回大量の卵が見つかったのはソノマでは初めて、2週間前にナパでもあった。オリーブは殺虫剤処理してあるので、万一孵化してもすぐに死滅するはずではあった。」と農政局長のウェストバイ氏は言っているようです。ナパのものも南部カリフォルニアから運ばれてくる木々に付着していたものです。
いくつかのソースで伝えていました。昨年の状況を考えると、明らかに悪い方向に進んでいるように見えます。(H)
カリフォルニアワインは下がる?
ナパでビジネスを営んでいる知人曰く、「フィロキセラによる一時の打撃から立ち直りつつあって、ナパのワインの量もそろそろ回復してくる。だから多分ワインの値段はさがる。という見方をする人が多い。」
私曰く「そうはいってもピアース病があるではないか。」
相手曰く「ピアース病はまだわからない。こないかもしれない。いろいろな連中がいろいろの対策を考えているし・・・」
ナパの連中は割と似たような意識で「来たらしょうがない。来たら全滅。そのときはそのとき。」というニュアンスが多かったような気もします。私は、「こんな認識レベルでよいのだろうか、ばくちをやっているわけでもないだろうに・・・」と思いましたが、私の方が門外漢でありながら悲観的なのですよね。
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最初にもどって、ワインの値段は信じられないほどの高さになってます。かつて「同じ20ドル出すなら、フランスよりカリフォルニアと考えていたものですが、先日ナパのショップを見た際には(一泊で戻ってきたときです)、目玉が飛び出しそうな値段になっていて、「何でこんなものがこんなするのだ?」という感じでした。20ドルならカリフォルニア以外、35ドルでようやくカリフォルニアという感じです。
私はナパのセラーにワインを預けているのですが、そこからいろいろな案内がやってきます。「スクリーミング・イーグル売ります」「カルトワインまとめて売ります」「私のセラーごと売ります」などなど。そのセラーは、単にメールを右から左に流しているだけなのですが、そのメールの数は少なくありません。自分のワインを売りたい連中は、たぶんに景気後退の影響で、自分のキャッシュフローが心配になったか、あるいは(こちらの方がメインだと思いますが)価格弾力性の高いアメリカワイン市場ですので、「景気後退==>ワインの値段も下がる==>含み益があるうちに売っちまえ」という発想だと思うのです。アメリカ人はこういうのは敏感ですから、本当に下がっているのだと思います。
しかし、いずれにしてもカリフォルニアワインは日本では高い。そのものが高くなってしまったということの他に、中間が儲けすぎるということもあります。ただし低価格帯のワインは、日本の方が安かったりします。最近はインターネットのお陰で値段の比較が容易ですので、米国での現地価格、もしくはオンライン価格と日本での価格との比較が出来ます。30ドル程度までのワインは、アメリカと日本ではあまり変わらない。モノによっては日本の方が安い。
しかし一旦その上限を超えてしまうと、日本ではオンラインではまず手に入らないし、手に入ったとしても小売業者さんが極秘ルートで手にいれたとかの売り物で、法外な値段になっている。あるいはショップで見かけても同じ。例えば1997年カスク23の値段はフルボトルで希望現地価格は150ドルです。一方、日本では、ハーフボトルが15000円、フルボトルが27000円。これは円安前からの値段です。いったいどーなってんの?完全に便乗値上げ。「いや送料がかかる、保険がかかる、元値があがった・・・」
焼き鳥ワインの店「鳥ふじ」のハリーさんは、「もうカリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニョンを売るのはやめようと思ってんですよ。」などとおっしゃっていました。私は「だんだん売るものがなくなりますね」といったかどうかは覚えていませんが・・・・・・。
私が輸入業者さんにぜひお願いしたいのは、厳選されたプレミアムワインが安く飲めるように努力していただきたいということに尽きます。(H)