Topics&Columns(2001年6月4日)
オーストラリアの2001年ヴィンテージ
5月31日に、Western Australian Business Newsが伝えておりました。最初には言い訳がましいコメント「場所によっても違うし、造り手によっても異なるが・・・」というのが付いておりましたが、全般的にと言うことで紹介がありました。下記は引用です。
初期の熟成時期にちょっと熱波の問題があった。白ブドウへの影響はあった。その後の冷涼な天候になって収穫された分に関しては、非常に良い収穫であったと判断される。シラーズを探すべし。それらしい特徴を兼ね備え、バロッサで最も良い出来。
ここでも熱によるトラブルはあったが、素晴らしいブドウが収穫された。リースリングはアロマチックでストラクチャーがあるブドウ。やはりシラーズが非常によく、この年からはカベルネも品質の良いものが出来ているはずだ。
早摘みのブドウは熱にやられた。セミヨンとシャルドネには十分なフルーツのフレーバーとストラクチャーを持つブドウとなった。遅く収穫されたブドウはベストの状態であった。カベルネ、シラーズ、グルナッシュなど遅く熟成するブドウは全て深みをたたえた色で、あふれるフレーバーを持っている。
最も注目したいエリアである。またもダントツに優れた年。品質もさることながら収穫量も大量となった。クーナワラは長く、温暖な熟成期間を持つ。従ってブドウが最適の状態で収穫できるのである。カベルネ・ソーヴィニョンは極めて素晴らしく、例年より2,3週間遅めの収穫となったのでフレーバーは十分に展開しきった状態となった。品種に特有のアロマとストラクチャーを生み出したまれに見るヴィンテージとなった。
全般的によく出来た年。ワインメーカーはシラーズのフレーバーに非常に満足している。またカベルネについてもアロマが十分で色も深い。シラーズがやはり出来がよく、クラシックな白胡椒とカシスのフレーバーを持つ。
白はセミヨンとヴェルデロを探されたし。今年の収穫は天候と熟成度合いを勘案して早めに行なわれた。赤はハンターのシラーズが良い。
近年ではベストの年。この(約50km程度南北に広がる=訳注)南北全てのエリアで色づきのよいフレーバーを十分にもったブドウが収穫された。シラーズは、十分な重厚さをたたえ熟したフルーツのフレーバーを持ち、おしてタンニンのストラクチャーもよい。「赤はこのエリアのベストヴィンテージ」という人間も少なくない。ヴァスならびにヴォイジャーで収穫されたフルーツは驚くほど深い色合いとフレーバー、そして骨格を与えるタンニンを持つ。白も良い出来であったが、ソーヴィニョン・ブランとセミヨンがぬきんでている。シャルドネは例年通りとも言えるよいでき。シラーズとカベルネを探されたし。打ちのめされるようなワインが登場するだろう。
近年良い年がなかったがようやくワインメーカーが微笑むことが出来る年となった。どのブドウも素晴らしい出来でこの地域の知名度を向上させるだろう。リースリングははつらつとしたフレーバーを持ち、酸味もしっかりして長熟するだろう。赤も素晴らしい。フランクランドのシラーズがベストと思われる。
またしても西オーストラリアを代表する地域となる。シラーズとグルナッシュは非常に魅力的である。深い色合いとあふれんばかりの熟成した果実実がある。白では、シャルドネとシュナンブランは、良いだろう。
引用終わり
ということでまたしてもよい年のようです。別のレポートには、生産量もかなりなものというレポートがありました。長期にわたって楽しめるヴィンテージのようです。しかし値段が気になるなあ。
話は変わりますが、ワインというのは嗜好品なので、需給バランスと価格が決まりやすいものというのが相場だったのですが、、、供給量が増えて、アメリカの景気が悪くなって、需要が下がると値段はそうはあがらないのではないでしょうかね?多分ボルドーの2000年ヴィンテージも。(H)
カルト・オーストラリア
パーカーのレーティングをご覧になっていらっしゃる方は「このワインもじきに300ドルだな」というのがわかるのでしょう。スリー・リバーズ・シラーズ。ご存知ですか?1993、94、95というヴィンテージに対してパーカーは、99+、95、99というポイントをつけたのです。オークションでは軒並み300ドル越えの価格で落札されるようです。
そして最近リリースされた1996年ものの価格はやはり、300ドル越えとなりました。このワインはなんと1000本しか生産されず、その希少価値も手伝ってこの価格になっています。この独占物流権をえたのがアメリカのGrateful Palateです。
この他に最近のオークションで目立って価格があがってきたのが、ヴェリタス、トーブレック、そしてフォックス・クリークなどです。卸価格の5倍から10倍の価格がついているとのこと。
5月30日のデカンター・オンラインを参考におおくりしました。(H)
CA大手ワイナリーが求めるあほらしいAVA名称
実は特定の地域を除いて、カリフォルニアのAVAはこれまでも十分に意味をなさないものでしたが、これぐらいにあほらしい話はないでのではないでしょうか。(だれか利害のある人から非難されるとおもしろいなあ・・・)
1997年に、Kジャクソン、Rモンダヴィ、ウェンテなど17のワイナリーから構成する「コースタル・アライアンス」が「カリフォルニア・コースト」という呼称をAVAの中で新たに認定して欲しいという申請をBATFに対して行ないました。なんとこのAVAは、ノース・コースト、セントラル・コーストそしてさらにサウス・コーストまでをカバーするAVAなのでーす。南北にはメンドシーノ(つまりオレゴンにちかい)からなんとメキシコとの国境までをカバーし、さらに内陸に向かって80kmをカバーするという地域です。
この情報はサン・フランシスコ・クロニクル・オンラインからですが、そんなもん「カリフォルニアというのとどう違うんじゃあ?」というのが私の第一印象。この記事のなかでジョゼフ・フェルプスのトム・シェルトンが言っているのが次のせりふ。
「エステート・ボトリングというと、テメキューラでブドウを造って、メンドシーノでボトリングしてもいい訳だ。全く意味をなさない。」
普通だ。一方でKジャクソンのピート・ドーンの言葉もあります。
「これを承認するとかしないという問題は、この地域の中に何種類の土壌のタイプがあるかどうかということとは関係ない。アレキサンダー・バレーには73の土壌タイプがあるぞ。カリフォルニア・コーストという名が、今の(サウス、ノース、セントラルとある)コーストという名が付いているAVAを混乱させるわけが無い。」
あほちゃうか、こいつ。もうKジャクソンのワインは買ってやらん。理由になっていない。マーケティング上の理由があるのであれば、そしてしかもそれが消費者を混乱させないというのであれば、全部理由を説明せんかい。ボケ!
BATFには477のコメントが寄せられていて97%は新たなAVAの導入に反対しているようです。
当たり前ですね。しかしBATFというのは、AVAすなわち「特定地域」を設けても、大勢の人々のために恩恵があるように運用するというのがこれまでの大方針でした。ぶっちゃけて言えば「このAVAに入りたい!」といえば、「いいよ境界線を変更してあげる。」ということをやってきたわけです。そういう連中がこの問題にかかわっているというのがそもそも、パーカーを生み出したのだ。
ん?そういう意味では民間の活性化に貢献しているかもしれんなあ。みずからの権威を失墜させることによって、個人に対して権威が集中している。
なんのことだかわからないですが、とにかく私はむやみに無意味なAVAを増やすのは、その意味付けを台無しにするということで反対です(私が異議を唱えても何の意味もありませんが。)(H)
なんと「イフ」JVワイナリー
「イフ」というのはイフ外語学院がワイナリーを造ったわけでも、恐ろしい畏怖ワイナリーが出来たわけでもなく、単に伊仏の意味です。しかし、なんとこれまでに伊仏のJVはイタリアには無かったというのは驚きです。そしてこれはラフィットとカステラーレ・ディ・カステリーナとのJVです。場所はモンテレッジオ地域のマレンマという場所だそうです。
カステラーレ・ディ・カステリーナは「イ・ソーディ・ディ・サン・ニッコロ」(サンジョベーゼ)「コニアーレ」(カベルネ・ソーヴィニョン)で知られているワイナリーです。オーナーは、ビジネス雑誌出版社のオーナーパオロ・パネラーイ氏。氏によれば「キャンティよりも、4〜6度平均気温が高いので、リッチなワインが期待できる。2003年にはファーストヴィンテージを生産したい。」
昨年エリック・ド・ロートシルドがキャンティ地域を訪問した際、世界中に流通できるほどの大規模な生産が出来るとの期待でこのJVの設立が決まったとのこと。かつてラトゥールにいて、現在ラフィットの海外生産拠点の醸造責任者であるクリスチャン・ル・ソメールが、ここでもワインメーキングのコンサルテーションを行なうとこのこと。すでにサンジョベーゼは植樹され、今年はカベルネ、メルロー、シラーなどが植樹されるそうです。
5月28日付スペクテータ・オンラインからでした。(H)
南アのブランディは高品質
5月29日付けのWineproの記事からご紹介します。
5月初めに行われたロンドンのインターナショナル・スピリッツ・チャレンジのブランディ部門で南アKWVの10年ものブランディが一位となりました。南アのKWVは以前にも1991年と1981年に受賞しており、その品質の高さには定評があるようです。コニャックでブランディ造りを営む伝統をもつラグノー・サブランも、南アでブランディが高い品質とプライスを保っていることに驚いていたというエピソードも紹介されています。このKWVのブランディは1936年からつくられていますが、フランス製のポットで二回蒸留し、フランス、リムーザン産の樫樽で10年間熟成させています。
最近、ワインの消費量の伸びとは裏腹にブランディの方は伸び悩んでいるようですが、がんばってもらいたいものだと思います。(N)
またまた南アワインの話題です
南アのワイン関連の記事が増えてきているせいで、南アの話題をとりあげることが多くなりました。
最近、オーランドのウォルト・ディズニー・ワールドにお目見えしたアフリカ料理専門の店「Jiko’s」は、4月にオープンしたAnimal Kingdom Lodgeの中に入っているテーマ・レストランです。そしてワインリストも徹底してアフリカにこだわっています。70種類あるワインはすべて南ア産で、グラスでもボトルでも頼めるようになっています。ステレンボッシュ、パール、コンスタンシアといった地域をカバー、ブティックと言えないほど小さなワイナリーも含まれています。Kanonkop, Mulderbosch, Rust en Vrede, Saxenburg, Thelemaといった有名な地域のみならず、Backsbergなどのヴァリューの高い地域もあります。RustenbergのFive Soldiers Chardonnay 1999などは、アメリカではこの店にしか卸されておらず、大変な人気なために店から買って帰る人もたくさんいるという話が紹介されています(それほど安いのか?)。
あまり多くの割り当てを持っていないワインについては、注文しても売り切れという場合もあるようですが、南アのなかなか珍しいワインに出会えるということで評判もいいようです。
オーランドに行かれた際はのぞいてみてください。(N)
Jiko's
Disney's Animal Kingdom Lodge
Walt Disney World Resort
2901 Osceola Parkway
Bay Lake, FL 32830
Telephone: (407) 938-3000