Topics&Columns(2001年7月15日)

モンダヴィのテーマパーク

ロイター(7月5日)とJust-drinks.com(7月12日)からの記事です。

2月に鳴り物入りでオープンしたディズニーのゴールデン・ヴァイン・ワイナリーというテーマパークですが、期待ほど人が入っていないようです。ディズニーでは9月4日までキャンペーンで子供づれの両親に対して23%のディスカウントを行ない、客集めを行ないます。

最近のアメリカ経済のスローダウンのせいで、最近モンダヴィは2001年の業績の下方修正やテーマパークの売上見積もりを下げるなど、なかなか厳しい状況です。また、証券会社のリーマン・ブラザースもモンダヴィ株の投資評価を7月12日に「ストロング・バイ」から「バイ」に引き下げています。理由としてオーストラリアからの競争の激化があげられていました。(N)

イギリス正教会がブルガリア・ワインの宣伝に抗議

ブルガリア・ワインである、Boyer Estateの出すワイン「Blueridge」のキャッチフレーズは、「素性がいいかどうかは、意味があることですか」というフレーズで、自分達のワインとマリア聖母像とを比較し、これにイギリス正教会が猛反発しています。担当の広告エージェントであるM&Cサーチはこの広告は決してキリスト教を侮辱するものではなく、ブルガリアワインの持つ悪いイメージを払拭するためのものだと反論しています。

ワイン・ライターのステファン・ブルックは、このキャッチフレーズが逆効果になるのではないかと危惧。当のBoyar Estateのマーケティング担当マネージャーは、「このワイナリーは2年前に出来たばかりであり、過去のブルガリアワインの品質と同一視されては困る」というような発言をして息巻いています。

題材として宗教がらみになると、ヨーロッパではうるさいのですね。日本人としてはあまりピンとこないですが・・・。(N)

スクリューキャップの品質保全効果調査

オーストラリアのABC news(7月13日)、ロイターからの記事です。

オーストラリア・ワイン・リサーチ・インスティチュートが8000本の白ワインに使われている14種類の栓を調査したところ、伝統的なコルクやシンセティックコルクよりもスクリューキャップの方がワインの品質保全という面ではいいという結果を発表しました。ただ、この実験は24ヶ月のデータだけなので、それ以上になるとまだまだ不確実だし、赤ワインでは違う結果となる可能性もあると伝えています。実験はクレア・バレーの高品質白ワインを使って、さらに10年まで続けられます。

一方、スクリュー・キャップも、欠点として若干のラバー臭がつくことがあげられていますので、まだまだこちらの方も改善が必要なようです。

最近、スクリューキャップに関する記事も多くなりました。こういった後方支援を受けて、徐々にスクリューキャップが浸透していくのではないでしょうか。(N)

サンフランシスコ・インターナショナル・ワイン・コンペティション

サンフランシスコ・インターナショナル・ワイン・コンペティションという催しがあります。Modesto bee.comが伝えたところによりますと、ガロがワイナリー・オブ・ザ・イヤーに選ばれました。この5年間に3回もの受賞になります。このコンペティションには735のワイナリーから3160のワインがエントリーしており、全米でも最大級のものです。全部で1324のメダルが授与されるというものですから、単なるゴールドではそれほどの価値がないのも事実でしょう。ダブル・ゴールドは67つ授与されました。この賞は、多くのワインをエントリーできる大手のワイナリーが有利と言われており、ガロのいつものライバルはケンダル・ジャクソンです。今年はその他にオーストラリアのローズマウント・エステート、ニューヨーク州のスウェーディッシュ・ヒル・ヴィンヤード、カリフォルニアのウィンザー・ヴィンヤードが手ごわい相手だったと伝えています。

中国のワイン市場

2000年3月に、いかに中国のワイン市場がひどいかという記事を紹介したことがありますが(以前の記事はここをクリック)、結構大きな市場になっているようです。Asiaport Daily News(7月11日)の報道を過去のトピックを参考にしながらまとめました。なにしろ14億人の人口を抱える中国なので当然といえば当然かもしれませんが・・。

中国のワイン市場は90年代にはいってから急速に伸びています。1996年に輸入ワイン量が3倍になり、ワイン市場の50%以上を占めていましたが、その後スローダウン。フランスのペルノー・リカールが進出して高級ワイン製造に着手していますが、もちろんローカルのワイナリーグループもあります。輸入物に高い関税をかけたり、輸入手続を厳しくしたりして国産産業の保護を行なったことも理由の一つですが、品質もかなり改善されているとのこと。ローカルワイナリーの中で最大なのが山東省のChangyu Wine Groupだそうです。ここ2年間、売上は毎年80%の勢いで伸びており、中国の赤ワイン市場の26%を占めています。他に有名なブランドはダイナスティ(これはフランスとの合弁による白ワインが有名)、グレート・ウォールがあります。

もう一つのローカル健闘の理由は、フランスワインの一部が清澄剤として牛の血のパウダーを使っているという報道で、輸入ワインの販売が禁止されたことが大いに関係しています。(以前読んだニュースでは、牛の血のパウダーを使うことはフランスの一部の地域でしか行なわれておらず、しかも今は殆どやっていない、ということのようでしたが)。

中国という国は大きな市場であることは間違いないでしょうが、結構めちゃくちゃなことが起きるので、今後の展開も楽しみです。(N)