Topics&Columns(2001年2月4日)
スクリューキャップの実験
スクリューキャップというのは皆さんご存知ですよね?ほらあのみりんのキャップ、ボトルを開けるときにキュッとひねって空けるやつです・・・
要約:
サン・フランシスコで1月に開催された恒例の「ジンファンデルファンと生産者のテイスティング会」には600以上のワインが供されましたが、そのなかで唯一ダウニング・ファミリーのフライ・バイ・ナイトがスクリューキャップをつけていました。
「いろんな人が試しにきましたよ」というのはダウニングのウィンクルマン氏。「ボトリング中にも大勢見にきましたね」
ジョン・ダウニングは5%から10%はコルク問題があるという事実を目にしてスクリューキャップの採用に踏み切りました。とは言っても「ジンファンデルで実験してるんですよ。ジンファンデルのファンは結構先進的な人も多い。だからピノ・ノワールとかカベルネではちょっと、と考えるひともここでならトライできるというわけですよ」とダウニング氏。
スクリューキャップにするのもそうそう安くはない。2,3年分の在庫として25000本のボトルと50000のキャップを買わねばならなかった。このうち210ケース分をジンファンデルに使用ました。ダウニング氏は、このワインを5月にリリース予定で、顧客の反応を見たうえで今後の方針を決定します。「いろいろな意見がありますが、実際にはどうなんだ?というデータが欲しいのです」ダウニング氏はカベルネも数ケース生産しますが、これは熟成具合を確認するためです。要約終わり:
ダウニングというのは、しばらく前までセントラルコーストにいたと思いました。私もたずねたこともあったような気がします。それはともかくとして、この「実際にテストしてもらう」というマーケティングアプローチは、私には正しく見えますね。1月29日ワインスペクテーターからでした。
殆ど2年間、ずーっとスクリューキャップがどうのこうのコルクがどうのこうのといい続けてますが、なんだかよくわからなくなってきました。(H)
DRCから新ワイン!
大変なニュースか、自分には関係ないニュースか?・・・DRCがグランクリュ(特級)畑からプルミエクリュ(一級)ワインを発売しする?
要約:
ロマネ・コンティ畑以外の特級畑から「二次」収穫したブドウから、Vosne
Romanee Premier
Cruを生産します。あえて格下げした名をつけます。
オーベール・ド・ヴィレーヌ氏によれば「とてつもない」ヴィンテージであったので、このワインを生産することにしたようです。「素晴らしい出来でしたので、バルクとして売却してしまうのは罪ですよ。毎年生産するわけではありません」とヴィレーヌ氏。
1930年代にも若い木から生産されたワインは、ドメーヌを創設した人物であるジャックマリー・デュヴォールブロシェ氏の名を取って、キュヴェ・デュヴァールブロシェというラベルをつけて販売しました。
1999年という年は「とてつもない年でしたので、この年に限って以前われわれが行なった伝統を再生させることにしたのです」とのこと。
いまだどれぐらいの量が生産されるか不明ですし、価格も設定されていませんが、アメリカの代理店であるウィルソン・ダニエルに寄れば、エシェゾー以下の値段が設定され、DRCでは最も安価のワインとなるとのことです。
要約終わり:
1月31日のデカンターオンラインからでした。それぐらいの値段であれば、私にも関係あるかもしれない。しかし1999年限定となると、まあ関係なくなるかもしれない。知る人も多いですが、DRCは結構植え替えは積極的にやっています。若い木からの果汁はそれなりの部分を占めているはずなのです。うがった見方を言えば、こういうことでもやらなければ1999年には相当な数の若い木の果汁が使用されなければならなかったのかもしれません。品質維持のためには別ラベルで出す必要があったのかもしれない・・・2000年春に、ロマネ・コンティ畑を目前にした一団が「結構木は若いですね」という話をしていたのを記憶しています。1999年の特級の生産量がどれぐらいになるのかを見てみたいですね。DRCをよく知る人の情報をお待ちします。(H)
偽ワインが出回るアジア
1月24日にヘラルド&ウィークリーが伝えていたものに、香港で1982年のラフィットの偽物を押収されたというニュースがありました。同時にコニャック、ウィスキーなども押収されました。全体での金額ベースでUS6万ドルだったようです。ワインの実売価格はUS25ドル程度で取引されたであろうとしていました。当然のことながら仮に1982物であれば、この30倍ですからね・・・
もう一つ1月26日のワインスペクテーターが伝えたものがあります。アジア市場ではカナダ産アイスワインの偽物も出回っているというもので・・・
要約:
カナダでは偽ワインとの区別を行なうために約50万ドルを使って4年間にわたるプロジェクトを行なうことにしました。増大する偽ワインに対抗できるようにしようというものです。研究は「冷涼気候ワイン」とブロック大学との共同で行なわれます。目標は、天然に凍ったブドウからできるワインと、冷凍庫で凍らせたブドウで造ったワインとの違いを確かめるということです。
「いやあ、補助金の申請を行なったときには偽物ワインのことなど知りませんでしたが・・・なぜ、あるいはどう、アイスワインは違うのかを調査したかったのです。それがアジアでのカナダ産アイスワインの偽物市場に楔を打つことになれば、それは幸いです」というのは、アンドリュー・レイノルズ助教授。
アジアでは過去2年間の間に偽アイスワイン事件が6件起こっています。ある件などは、濃縮ジュースに砂糖、水、アルコールなどを混ぜた液体1000リットルが台湾空港で見つかっています。カナダから送られたものであるということが分かりましたがワイナリーとは全く関係ありませんでした。
研究では、リースリングとヴィダル・ブランクのブドウについて行なわれます。そしてドイツ、オーストリアのワインについても同時に行なわれるようです。ここで得られた調査結果は、カナダ産アイスワインかどうかを検査するツールとして使われます。最終報告は2005年ですが、プレ・テスト報告は2002年末に出るようです。
要約終わり:
昨年カナダ産アイスワインはヨーロッパ市場に入りましたが、品質条件を厳しくつけられているのです。まあカナダ産ワインとしてのアイデンティティを確実にしておくためにもやった方が良いですよね。「本物である」「ブランドを守る」ということに対して本気で取り組むということでしょうか。しっかし、偽ワインの件については、偽ヴィトン以上にポピュラーな話題になってきましたね。(H)
頭も良くなるワイン
ワインは心臓だけではなく、頭にも良い!という発表がヨーロッパから出てきました。そうだろう、そうだろう・・・これでまた日本はワインブーム!?
要約:
適度にアルコールを摂取するのは心臓や脈に良いだけでなく、アルツハイマーやパーキンソン病を防ぐことにもなるという報告がヨーロッパから出てきました。報告を発表したのはオランダのエラスムス医療センターです。1月26日にランセットという医学情報誌に掲載されました。
「血管の通りが痴呆にも影響を及ぼしますが、適度のアルコール摂取が血管に良い影響を及ぼすとすれば、痴呆にも影響があるはずだという仮説を立てたのです。」とモニーク・ブレトラー博士が述べました。
1990年から1999年までの期間ブレトラー博士の研究チームはロッテルダム近郊在住の55歳未満の7983名の人々に対してインタビューを行ないました。その内5395を適正データとして集計し、その人々の習慣をモニターしMRIまでの検査を行ないました。
その結果、197名の人々はアルツハイマーの症状を示すことになりましたが、そのうちの殆どが、「ほとんど飲酒していない」というカテゴリーに分類される人々でした。一方で「『少し』から『適度』」に飲酒する場合が最も痴呆症になるリスクを下げるということが分かりました。過剰に飲酒する場合、リスクが上がると思わるが「データとしての信憑性が低い」、さらに「神経系に対しては明らかに悪影響」と述べています。
要約終わり:
どうもワインだけではないようです。そしてどこからどこまでが適度かということについいては「一杯から三杯」が適度ということで、相変わらず分かりません。グラスの大きさ、酒類などは分かりません。どのリサーチにもいえることですが、「適度の判断は自分で判断してください」と暗に言っています。私の場合はワインのボトルで半分から500mlぐらいと思っています。先日イタリアからの報告ではボトル一本でしたが、間違いなくひとそれぞれですので、気をつけられたし。(H)
コルギン、ブルゴーニュを買う
アン・コルギンと夫であるジョー・ウェンダー夫妻は、ブルゴーニュ、ボーヌのカミーユ・ジローを買収しました。この買収のなかには、ブランド、ワイナリー、事務所などが含まれていますが、3.7エーカーのジロー兄弟が所有するブドウ畑は含まれていません。コルギンは相当額の投資を行なってリノベーションを行なうことになります。
ジロー兄弟曰く、「50になったらいい加減辞めたいですよ」と言い、18から働いてきた場所から次の新たなプロジェクトに移りたいと正直に望んでいます。
カミーユ・ジローは最初は、バルクワインを買って熟成してボトル詰するという伝統的なネゴシアンでしたが、上質のワインを手に入れるのは困難であると判断して自らブドウを仕入れてワイン生産を行なうようになりました。2000年ヴィンテージまでには、ジローは40のアペラシオンからブドウを買い、5000ケースの赤ワイン、2750ケースの白ワインを生産するまでになっていました。年間の売上は約百万ドルとのこと。
1月19日に、1865年に創設されたファミリー・ビジネスは終わりを向えました。
「私達はジローのワインの大ファンなのです。とくに古いワインのね。だからジローの名もスタイルもそのままにしますよ」とはウェンダー氏。彼は投資銀行家ですが、数年前ブルゴーニュを訪問したときにジローに出会いました。一方のベルナール・ジロー氏曰くは「われわれは、このスタイルをずっと守ってきたのですよ。祖父が始めたスタイルです。あるとき古いワインを飲む機会があって、長期熟成のできるスタイルと守りつづけようと思ったのです」
新樽と使うことを拒否しつづけてきたために、ジローのワインは人気を得ることは出きません。ジローは少なくとも5年は使われた樽が、自分達のワインを熟成させるにはふさわしいと思っています。新たにワインメーカーとして採用されたデヴィッド・クロワ氏は、そこからさらに10年以上も使いつづけるというのもそんなに珍しいことではないとしています。クロワ氏はもともとロワール出身でブルゴーニュ、シャンパーニュそしてボージョレで学んできました。
1996年以降、一級畑、特級畑からのブドウを買うことができず、殆ど村名AOCのワインを生産しています。銀行は建物、在庫などにはローンを申し出ましたが、原料の仕入れについてのファイナンスはしてくれなかったのです。「これではやっていけないと思い、ここ2年ぐらいビジネスを止めようと思っていたのです。今となってはちょっとさびしいかな」とはフランソワ・ジロー氏。コンサルタントとしてしばらく手伝います。
ウェンダー氏は「ジローには偉大な歴史と伝統があります。過去の栄光を取り戻すべくベストを尽くしますよ」
要約終わり:
すっごい楽しみですね。新樽は絶対に使わないで欲しいですね。多分一級、特級が出てくるのでしょう。1996年ものがないのは残念です。(H)
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