Topics&Columns(2002年5月6日)
シャンパーニュは3年以内にプラスチックに
要約:
こう語ったのは、オーストラリアに本拠を構えるNuKorc社です。プラスチックになるというのはストッパーのことです。ボトルではないです。
同社は過去18ヶ月にわたって同社が開発したNuSparkを試験して来ました。同社のブライアン・ドーリングによれば、カヴァのフレシネ社とオーストラリアのスパークリングワインメーカー数社は試験の結果に非常に喜んでおり、フランス国内のディストリビューターは一刻も早くシャンパーニュに伝えたいと考えているとしています。
「高級シャンパンはともかく、シャンパンメーカーが3年以内に人工コルクを採用するのは明らかです」とデカンター・ドット・コムに語りました。NuSparkは天然コルクよりも50%以上コストが安く、さらにボトル詰めするのが簡単です。ドーリングによれば、スティルワインよりコルク汚染の状況が多いスパークリングワインにとってパーフェクトな解決方法であるとしています。通常の場合天然コルクは450〜500キロパスカルの圧力がかかるのでTCA(汚染物質)が外部に漏れ出す可能性がスティルワインよりも高いのです。
オーストラリアで協力したスパークリングワインメーカー名はわかりませんが、フレシネではこの人工コルクのパフォーマンスには満足しているようです。「色がつけられるからです。いずれ黒のボトルに黒のストッパーがつくということになるでしょう。」
要約終わり:
スパークリング用のストッパーといえば、変形するのですよね。最初はまっすぐなこるくだけれども、ガス圧と針金の間に挟まれて、あのきのこ雲のような形状になります。コルクが何層も重ねてあるのであのような変形が起こる。しかしこの変形させるストッパーを考え付いた人は誰ですかね?考えて見るとすごいですよね。それでこのプラスチックのやつはどうなるんですかねえ?見てみたいですね。プラスチックにコルクほどの弾力性があるとは思えないが・・・中空にでもしてあるんでしょうかね?(H)
2001年ボルドー
要約:
「私がテイストした限り、このヴィンテージは投資家達が興味を持つようなヴィンテージではないでしょう。あと一年半後ぐらいしてボトリングしてリリースされる時期に今より値段が高くなっているとは思えないですね」
そしていつもの4つの質問−1)偉大なヴィンテージか?2)価格が上がるか?3)入手できるのはわずかか?4)先物で買うか?の最初の二つの質問に対しては、「こたえはノーだ」としています。彼は、「非常に大きな可能性がある」というワインは皆無とし、「大きな可能性」があるというワインに75のワインを上げています。
イギリスのマーチャントの声です。まずファー・ヴィントナーズのスティーヴン・ブローウェット。曰く「彼のコメントはほぼ当たっているでしょう。しかし大手の値段が出てないので、価値がどうかというのを述べるのはむずかしい」ボルドー・インデクスのダイアン・パリスは「シャトーが大幅に値段を下げてこない限り、彼の主張に同意せざるを得ないですね」
要約終わり:
あえて誰が「私」「彼」は申しませんが、2001年ものは安いのでしょうかね。私はいつも買っているワインだけ買います。(H)
アルコールを飲んでも母乳には影響ない?
要約:
アメリカ国立健康研究所のルース・リトル博士が「母親が適度なアルコールを摂取しても、母乳で育った18ヶ月の乳児には際立った悪影響はなかった」とする新たな研究成果を発表しました。
リトル博士はブリストルが行っている14000の乳児の発育に関する研究に参画していますが、そのうち、母親がアルコールを摂取するという915の乳児に対しての研究成果を発表したものです。この研究で対象となったほとんどの母親は、母乳を飲ませながらも一日あたり適度のアルコールを摂取していたと報告しました。うち5%は2杯ないし3杯のアルコールを摂取していたとしました。
リトル教授によれば、「妊娠中の飲酒については悪影響があるかもしれないが、ワインでグラス一杯未満、もしくはビールで一パイント未満であれば、母乳で育てても子供に対して悪影響はないと信じます。というのは18ヶ月の乳児を観察した結果、なんら悪影響がみられなかったからです。」としています。
要約終わり:
これは5月3日Ananovaからでした。酒を飲んだら母子ともども健康になるといっているわけではないので、鵜呑みにするには気をつけてくださいね。せいぜい「悪影響がないかもしれない可能性が高まった」ぐらいにとっておいた方がよさそうです。あるかもしれないので、まだご注意を。(H)
ワインに賞味期限をつけろ!
このような議論があったとは知りませんでしたが、ジャスト・ドリンク・ドット・コム4月30日号に、「オーストラリアのパランドリ・ワインの会長であるダレル・ジャーヴィスは8豪ドルから12豪ドルの間で販売されているワインには、品質を保証する賞味期限があって良いはずだという議論を投げかけている。」という事が紹介されていました。
いろいろなことを考え付く人がいるものだな、とひたすら感心するばかりです。
ジャーヴィスは「賞味期限は、もっとも熟成をするようなワインにも適用されるべき。多くのワインは、リリースされて6ヶ月以内に飲んでしまうように想定されている。6ヶ月たつとボトルごとの違いが出てくる。業界を挑発しようというのではないが、他の食品同様にワインも同様のことを考えるべきではないか。」
と言っています。なるほど。在庫の回転数を早くするため、あるいは(あるとすれば)返品を下げるための議論であれば、他の生産者も乗ってくる可能性はありますね。消費者心理をあおって、「ワインの賞味期限」の認識を植えつける。そうすると消費者は出来るだけワインを早く飲むようになる。回転率は上がる。完全にマーケティングです。あったまいいー。しかし非現実的だ。
より現実的には、ボトルや、ストッパーを「環境問題を解決する」という名目で時限式分解性プラスチックにしておいて、「この日までに飲んでくれないとプラスチックが溶け出します」とかいうことにしておけば、絶対に期限までに飲みますよね。え?こっちの方がよっぽど非現実的?考えると面白いんですよ。(H)
スクリューキャップがいいんだ
要約:
イギリスのスーパーであるテスコは今月のワインフェスティバルではスクリューキャップつきワインを大々的にプロモートしています。
「スクリューキャップは効率のよいストッパーですが、天然コルクより安いというわけではないのです。しかしプラスチックコルクは抜きにくく、かつ差しにくいということでスクリューキャップを目指してますよ」と語るのはテスコの製品開発マネジャーのリンゼー・タラス。「ローズモントとかハーディにもスクリューに転換するよう説得を続けてますよ」
最近のオーストラリア・ワイン・リサーチ・インスティテュートの調査で、スクリューキャップの方がプラスチック・ストッパーより新鮮さを長持ちさせるということがわかりました。
ヤランバ・ワイナリーのルイザ・ローズは1970年来ピュージー・ヴェイル・リースリングのボトルにはスクリューキャップを使っています。「完璧なコルクがあるとすればスクリューキャップと同じぐらいだと思いますよ。でもいいコルクが少ないですからね。だからスクリューキャップなのですよ。スクリューキャップだったらフルーツのアロマが飛んでしまうということはないもの」
実はテスコは5年前に「What No Cork」キャンペーンをやったことがありましたが、結果は惨めなものでした。他の業者もトライしてみましたが、結果は同じでした。アルミキャップは天然コルクより環境的なイメージが悪かったのです。しかしここに来てスクリューキャップは勢いづいてきたのも事実です。オーストラリア、クレアバレーの15のリースリング生産者は2000年ヴィンテージをスクリューキャップのボトルに詰めました。NZの27の生産者は、ソーヴィニョン・ブランを同じくスクリュー・キャップに瓶詰めしました。
一昨年前、トップレストランのソムリエが「決してスクリューキャップのついたワインなど在庫しない」といっていたことを思い出しますが、一年たった今、彼はスクリューキャップがついたリースリングを豪奢なテーブルに供しています。
スクリューキャップのというのは大きな流れになるのでしょうか?消費者しだいでしょうが、もし読者の皆さんが、私と同じように、そしてワインメーカーがそうあって欲しいと望んだように、フレッシュでフルーティーなソーヴィニョン・ブランや、ピノ・グリージョを嗜好されるのであれば、効率的なストッパーのついたワインを購入されるのが良いでしょう。それはスクリューキャップということですよ。マッシュルームの匂いやダンボールの匂いがするワインよりはるかに良いと思いますよ。
要約終わり:
上記は5月3日づけスコッツマン・コムのローズ・マリー・ブラウンが書いたものです。
このコルク汚染のために、代替ストッパーがはやりつつあると言う話は散々してきているので、この話はおいといて、じつはこの人は最後にプラスチックコルクは、「腕をがんじがらめにしてフォークで引っこ抜かなければならない」ので嫌いだと言っています。このポイントについて・・・
確かにコルクというのは、道具が必要だったり、そうでなければ力が必要だったりすることもあるのです。道具も下手に使うと怪我をしますしね。ソムリエナイフというのはあまり好きではないですね。少なくとも私はいつも怪我をしそうになってますし、以前ニューオーリンズの高級レストランでソムリエが怪我してました。忘れもしません、ソムリエが気の毒でなりませんでした。「あれまあ、怪我しているねえ」と私の同僚などは言っていましたが、一度奥に引っ込んで、ダイニングに再登場したときには包帯をしてました。
私はソムリエナイフ、あるいはそれに類するものは、そうとう不完全なままに完成されたものだと思うのです。パフォーマンスを見せるためにあくまでそうでなければならないようにつくられていると思います。
まずは、それこそ腕を不自然にこねまげて、ぐぐっと手首を返すことで、まずキャップシールをはがす。上の部分だけはがす。それから、スクリューをコルクに差し込むときに狙いをつける。途中まで差し込んで、いったんちょっと抜いて、また押し込んで、そして全部抜く。あれはあの妙技を身につけているぞというということを示すための、場面作りのツールなのだと思います。それ以外に考えられない。一般的に不完全なものはずっとそのままで良いはずがなくてより完全なものにとって代わられるのが運命と言うか、改善がなされるはずです。がそれがなされていない。
実はソムリエがあと行う作業というのは、その後はグラスにワインを注ぐだけなのです。仮に、コルクがなくなってしまうとすれば、ソムリエのみなさんからしてみれば、この妙技を披露する機会を奪われるわけです。
客がスクリューをブチっとひねってワインを注げばよいわけで・・・それこそ死活問題ですよね。
(H)
先週のトピック「ジンファンデルvsプリミティーヴォ」の真相
先週のトピックでお伝えした内容に関して、カリフォルニアワインインスティテュート、国際部ディレクターの堀賢一氏より、真実は違うのではないかというご指摘がありました。具体的には次のような内容です。
前回のニュースでは、
BATF(アルコール、タバコ、銃火器局=いつも訳せません)が、「プリミティーヴォをジンファンデルと命名してよいと発表しました。UCデイヴィスが「二つの品種は、DNA鑑定上同一とみなせる」とサポートしたことに基づきます。やはりUCデイヴィスはいい加減だ。違うといったり、同じと言ったり、どっちなんだ?
と紹介した部分につき、堀様より以下の指摘がありました。
Quote:
上記の部分で、BATFが行っていることの実際は、「プリミティーヴォをジンファンデルと同一の葡萄品種とみなそうと考えるが、トレードの意見はどうか?」というヒアリングであって、「プリミティーヴォをジンファンデルと同一の葡萄品種とする」という発表ではありません。私見では、このpetition(申請)はトレードによって却下されるのが確実と思われます。
Unquote:
紹介したニュースソースは、センセーショナルな書き方をしていましたが、どうも実際は、そこまで進んではいないようです。
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