Topics&Columns(2002年6月3日)
ワールドカップのワイン
ワールドカップのスポンサーにメドックのネゴシアンであるメゾン・シシェルが選ばれ、韓国での試合場や公式レセプション、認定ホテルなどでは独占的に供されることとなっています。
出されるのは当社のAOCメドックですが、ワインにはあまりなじみのない韓国人のために特別にブレンドされ、かなり果実みの強い、シンプルで飲みやすいものになっているとのこと。韓国のアルコール消費量は過去4年で20%ほどの伸びを示してのぼり基調にあり、このワールドカップによって「特需」も期待されます。なにしろ20万人のサポーターや関係者にアクセスすることができるのですから。独占となれば、それなりに高い売り上げが見込めるでしょうが、スポンサー料というのもかなり高かったのでしょう。いったいいくらぐらいなのでしょうか。
記事では赤ワインにしか言及していないので、白ワインはどうなっているのかも興味があります。たった一種類のワインしかないというのは消費者としてはちょっと喜べないのですが・・・ワールドカップに免じて許してやろう、というところでしょうか。
ただ、このスポンサー権は、韓国国内のみで日本ではないために、ワールドカップのロゴをラベルに入れることができず、その辺がちょっと残念だ、とシシェル社のアジア地区担当のチャールズ・シシェル氏はdecanter.comのインタビューで答えています。
旧東ドイツ、ゼクト・ハウスの成功物語
旧東ドイツのゼクト・ハウスであるRotkappchen社は西側でも成功した数少ない成功例としてeconomist.comに紹介されておりました。
創立は1856年、ドイツの貧しい州であるサクソニー・アンホルトのフレイバーグという町に今でも拠点を置いています。この会社は東側ではスパークリング市場の55%を占めるシェアを持っていますが西側に輸出されるのはわずか3%です。しかし今年の1月になんと有名なMummを買収してから風向きが変わりました。Mummといえば西側のトップ企業、そのディストリビューションシステムにのって、売り上げも急上昇しました。
19世紀には、時の皇帝であるカイザー・ウィルヘルム2世もこのワインを飲み、共産主義時代にも高級ワインとして特権階級だけのものでした。しかし1990年のドイツ統一後は、1987年には1500万ボトルだったものが180万ボトルにまで急減してしまいました。1993年に経営陣がMBOを実施してから売り上げも回復して2001年には5000万ボトルにまでなっています。
しかし今後、どんどん海外市場に進出するかというと、、ドイツのビール大国というイメージが邪魔をするので、なかなかむずかしいようですが、国内市場が大きいのでその必要もないかもしれません。ドイツ人というのはなにかと泡好きの国民のようで、平均的な家庭のゼクト消費もひと月に1本というペースです。
雪印のワインビジネス
度重なる不祥事で揺れる雪印食品ですが、ワインビジネスも結構やっています。輸入に関しては年間6億7千万円、またフランスでドルーアンとの合弁企業、Societe d'Exploitation et de Participation Vitivinicoleの51%の株式を保有していますが、一連のリストラの一環として持分を減らすと5月28日に発表しました。輸入ビジネスには今のところ、なんら影響はないとのこと。
でもこの合弁企業は何をしているのか、興味があります。
フレスコバルディの直営ワイン・バー
イタリアのフィレンツェの中心地にフレスコバルディが直営ワイン・バーを開いたというニュースがデカンター・オンラインで紹介されていました。ここではすべてのフレスコバルディのワイン、そしてモンダヴィとジョイント・ベンチャーでつくっているルーチェやルチェンテといったワインもそろえて、ワインにあった料理も用意されているというものです。フィレンツェに行かれたときには一度訪ねてみられては? 店の名前はフレスコバルディ・ワイン・バーです。
オークション・ワイン業者の詐欺
日本からわざわざアメリカのオークションでワインを購入している方は少ないとは思いますが、オークション・ワイン・オンライン(Auctionwineonline.com)という業者には注意した方がよいようです、という話題。
オークションの社長であるプッチーニ氏は昨年12月にコレクターから18万ドル相当のワインを取得、翌日代金が入金される予定でしたが、いまだに支払われておらず、ワインはオークションサイトで売りさばかれていました。法廷は執行猶予付きでプッチーニ氏を有罪として、11月28日までに18万ドルを支払うように命じるという判決を言い渡しました。
現在もこのサイトは運営しており、社長も依然としてプッチーニ氏となっています。このプッチーニ氏は、以前に元彼女のアパートに押し込んで、その女性のボーイフレンドを殴り、重傷を負わせて有罪になったことがあるという前科があります。それとはちょっと性格が違うものですが、犯罪慣れしている人物のようです。このサイトでワインを買っても手元に届かないかも。
ご意見、ご質問、苦情、問題の指摘などありましたらhm@barriqueville.comまでお寄せください。では来週。