Topics&Columns(2002年6月10日)

 

2001年のトップ・パフォーマンスはワイン投資

フィナンシャル・タイムズのレポートによりますと、2001年の資産運用アイテムのトップはワインでした。なんと!

要約
スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)のインデックスを92%も上回る投資成績を示しています。2位はアメリカン・モダン・アートの85%、そして写真の65%と続きます。ワインは実は1997年から常にS&Pのインデックスよりも良い成績を収めていて、突然の出来事ではありません。ちなみにフィナンシャル・タイムズが使ったデータは、グラハム・ウェイナー・マナジメントという投資顧問会社のものです。

ボルドーの2000年がよい出来だったことや、インターネットの発達で、比較的簡単に先物を買うことができるようになったこともワイン投資を身近なものとしている要因であるようです。また、decanter.comではファイン・ワイン・トラッカーという指数を発表していますし、WorldwineXchange.comでもワインのパフォーマンスを簡単に表示しています。

ワインのことは良く知らないが、ワイン投資をしてみたい、という人には、ワインファンドに投資するという手もあります。AWM Fine Wine Fundの最低投資金額は16000ポンド(約30万円?)、ボルドーやブルゴーニュ、新世界のワイン関連株に投資するもの。ソシエテ・ジェネラル・アセット・マネジメントのファンド、‘Premier Cru’Fundはベンチャー・キャピタルとして上場益を狙うものです。
要約終わり

いろいろとあります。やはりヨーロッパは投資もワインも先進国です。

クリフ・リチャードのワイン

私は良く知らなかったのですが、クリフ・リチャードというのは、イギリスのポップ・ミュージック界の大御所の一人だそうです。世界的にもヒット曲が何曲もあり、エルトン・ジョンなどとも親しい人物、現在62歳。

彼がワインを造り始めたという話題がTimes of Indiaにのっていました。ポルトガルのアルガーブという高級リゾートに別荘を購入したのが5年前で、ブドウ栽培をはじめ、赤ワイン27000本の生産量となっています。今年6月よりロンドンのスーパーマーケットで売り始めるということです。

ファンにとっては手に入れたいワインでしょう。

Dean&DeLucaの東京進出

Dean&DeLucaというのは、高級食材やプレミアムワイン、高級キッチンウェアなどを扱うアメリカのスーパーですが、伊藤忠商事と組んで東京に進出すると6月6日に発表しました。2003年開店の予定です。同社は現在全米で13のストアを経営、アメリカ以外に店舗展開するのは初めての試みだということです。売上目標は5年後に5000万ドル(約60億円)程度を見込んでいます。

 

二日酔いは健康的

なかなか面白い記事がTimes.onlineで紹介されていました。

要約
二日酔いになるかならないかは、肝臓でアルコール代謝が行なわれる機能の違いにより、これは遺伝によって決定されています。アルコールをすばやく吸収して、それを代謝してしまう機能が高いほど二日酔いにはならないのですが、しかし一方でアルコール(特に赤ワイン)が提供するすぐれた特性を十分に享受することができないのです。

女性が酔いやすいのは、男性に比較して筋肉が少なく脂肪が多いということも一つにはありますが、アルコールの代謝能力が低いからなのです。アルコールは主として肝臓で代謝されますが胃でも行なわれます。胃で行なわれる場合には、カロリーは3分の2しか供給しないので、肝臓で代謝されるのに比べて太らない(!)のです。もちろん過剰なアルコールは肝臓で処理され、太る要因になります。しかし閉経後は、男性と同様、主として肝臓で代謝されます。

また、飲みながら食べると、アルコールはすぐに吸収されてしまう小腸に行かずに比較的長く胃にとどまり、アルコールの吸収が遅れます。ウィスキーのストレートやスピリッツなど非常に強烈なアルコールが入ると、胃と小腸の間をつないでいる幽門の一部が閉じてしまい、アルコール度の弱いものよりも逆に吸収されるスピードは遅くなるのです。しかし、スピリッツがカクテルなどで薄められている場合、幽門はアルコール度が低いのではないかと騙されて開いたままとなり、アルコールが急激に小腸に流れ込んですぐに酔っ払ってしまいます。

しかしアルコールの代謝スピードに影響を及ぼすのは遺伝子や性別の違いといったことだけではありません。ハーバード・メディカル・スクールとマサチューセッツ・ベテランズ・伝染病研究センターの研究者たちの研究結果によると、生まれつきアルコールの代謝能力の高い人と低い人がいます。代謝能力が高ければ、多くのアルコールを飲んでも二日酔いにならないわけです。しかし、アルコール代謝能力が高いというのは手放しで喜ぶことではありません。アルコールの代謝が速すぎると、血液中をめぐっている心臓病予防に役立つ因子がその効力を発揮することなく排泄されてしまうからです。ハーバード大学の研究結果では、ゆっくりであるほど心臓病になる確率は低くなるとしています。ですから、二日酔いにならないといって自慢しているる人も決して喜んでばかりいる場合ではありません。
要約終わり

日本人は総じて白人に比べてアルコール代謝能力が悪いと言われていますが、その分赤ワインの効力は高くなるということですね。

 

 

ナパの2代目ワインメーカーたち

theage.comにナパの2代目ワインメーカーたちについてのレポートが掲載されていましたので紹介します。

要約
シュラムズバーグでは、最近、ダイヤモンド・クリークの50エーカーの畑の植え替えを行い、先代で創業者であった父と母の植えたシャルドネやピノ・ノワールといったブドウの木を引き抜き、カベルネ・ソーヴィニョンを植えた。ダイヤモンド・クリークに所有する60エーカーの内の大半にあたる。だが、これは彼らがフレンチスタイルのスパークリング・ワインからフォーカスを移すということではなく、逆に、よりよいスパークリング・ワインを造るためなのである。1965年に創業者が購入した畑は比較的暖かな気候で、もっとリッチでクリーミーなワインを造るためにはさらに冷涼な気候が理想である。創業者である父親が生きているときからこの認識はあり、実はシュラムズバーグのスパークリング・ワインは、すでに60以上の生産者からブドウを購入して造られている。

他のワイナリーでも60年代から70年代にかけてナパにきたファミリーの2代目ワインメーカーたちが続々とワイナリーのトップとして活躍し始めている。ロバート・ペコタは半分引退して、今後はチャリティーに精を出し、ゆくゆくはメリーランド州に購入した畑の方に行く意向をもっている。創業者と一緒に子供達が働いているワイナリーとしては、スポッツウッド、シェーファー、シャトー・モンテリーナ、シャペレなど。ハイツ・セラーズでは創業者が18ヶ月前になくなったために、すでに娘と息子が後を継いだ。また、ダン・ヴィンヤードの息子は自分でやっていたバイク・ショップをたたみ、ワイナリーを継ぐための準備に入った。

畑の上の方で鷹を放すことで野鼠の数を減らすというやり方を導入したのはシェーファーの2代目、ダグ・シェーファーである。鷹は野鼠の天敵なのだ。またナパバレーでは一般的に行なわれているフクロウを飼うという昔ながらのやり方を取り入れたのもダグなのだ。

彼ら2代目はそれぞれテクノロジーを駆使し、親の代にはあまり深刻ではなかった新しい課題--競争の激化によるマーケティング手法の確立やシャープシューター対策など--に取り組んでいる。彼らは90年代初めにセカンド・グロウスというグループをつくって情報交換を行なっている。もちろん、ここではどうやって親父に立ち向かうかといった話題もでたという。

ファミリー・ビジネスであるワイナリー経営の難しいところは、家族の中にワインビジネスに興味を持ってくれる人間がいなくては続いていかないということだ。環境問題に対する意識も高まる中で、住宅建設や高速道路といった都市開発を制限しながら畑を生かすという役割を彼らはになっているわけで、その使命は重い。
要約終わり

 

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