Topics&Columns(2002年11月25日)

 

ワイン会参加者まだ募集中です

先週のトピックスでは、11月31日となっておりましたが、12月1日の間違いでした。すいません。

さて、そのワイン会ですが、まだ予定人数には達しておりません。金額的に高すぎるということもあり、料理の内容とワインの本数をちょっと変更してきりのいい数字にしてみました。先着8名様(人数に達しないときは流会)です。申し込みは、Naoko@barriqueville.com まで。

時間:12月1日(日)13:00から
会費:10000円
場所:デックファイブ(渋谷から徒歩5分)

予定ワイン
1.J-Schram 1995(スパークリング・ワイン)
2.ピエール・モレ、サントーバン1996(シャルドネ)
3.ウィリアムズ・セリエム、フェリントン・ヴィンヤーズ1999(シャルドネ)
4.ウィリアムズ・セリエム、ソノマ・コースト1996(ピノ・ノワール)
5.カレラ・ミルズ1996(ピノ・ノワール)
6.フレデリック・マニエン、シャンボール・ミュジニー、レ・フーセロット1999(ピノ・ノワール)
7.ウィラケンジー・エステート、ウィラメット・ヴァレー、1999

ブライアント・ファミリーの大きな賭け

カリフォルニアでも超有名なワイン・コンサルタント、ヘレン・ターリー女史がつくるブライアント・ファミリーのワインはカルトワインとしてリリース直後から200ドル以上の値段で売られていますが、ブライアントがその彼女との契約を解除したとのニュースが流れました。ワイン・スペクテーターのジェームズ・ローブ氏が、「ブライアント・ファミリーの大きな賭け」という見出しでコメントしています。

要約:
10月、ブライアント・ファミリーは、ワイン・コンサルタントをヘレン・ターリー女史からフィリップ・メルカ氏に代えることを発表した。畑のマネージャーであったヘレンの夫のジョン・ウェットローファー氏も、ブライアントをやめるという発表をしました。どちらの側からも多くを語ろうとしない姿勢をとっているため、「喧嘩別れ」ということは間違いないと思われる。個人的にターリーは、2002年以降ブライアント・ファミリーのワイン造りにかかわれないのはさびしいことだ、と私に語っていることから察すると、彼女は自分からやめたわけではないだろう。

これがお互いのエゴのぶつかり合いの結果なのか、財政問題の結果なのか、そのコンビネーションなのかはわからない。だが、58歳のターリーと、60歳のブライアントは、どちらも強面で、妥協を許さない性格であることは周知のことだ。

ターリーの解雇が、彼女の造るワインのせいではないことは確かだ。ブライアント・ファミリーのワインはいつもどおりすばらしくリッチで、エキゾチック、これまでの彼女のスタイルを守っている。ターリーはピーター・ミッシェル、パルメイヤー、ランドマーク、コルギンといったワイナリーを顧客にもち、最近ではマルティネリ、ブランキエットも顧客リストに加わった。また彼女と夫は、マーカシンというブランドでシャルドネとピノ・ノワールを造っている。

彼女の顧客はもちろん、ワイン造りでは妥協は許されないということを重々承知の上で彼女を雇う。さらに彼女が要求するコンサルティング・フィーも6桁、時に7桁近いという噂もある(つまり1200万から1億2000万の間)。彼女の夫も似たようなフィーを要求することを考えれば、雇い主にとってかなりの経済的負担となる。彼女はブドウ選びも徹底しているので、収穫されたうちのほんの一部しか使われないこともあり、彼女を雇うということは、かなり経済的に余裕があるワイナリーでなくてはむずかしい。

ブライアントは、保険会社の社長で、セント・ルイスに住んでいる。1985年に畑を購入してからかなりの金を注ぎ込んで現在の15エーカーの畑を作った。さらに900万ドルを投じて、ターリーのコンセプトに従ってデザインした重力だけをつかったワイナリーが2002年のワインから稼動を始める。

ターリーに取って代わるフィリップ・メルカは、ボルドー出身ですでにナパでいくつものワイナリーのコンサルタントをしている。レイル、シーヴィー、コールドウェル、クインテッサ、ヴィンヤード29、そして自分のブランドのマティスである。彼のスタイルはターリーとはかなり違う。さらにこれらのブランドの中に、ターリーが造ったブライアントのワインのように高い評価を得ているワインはない。

だが、だからといって彼がこのすばらしい、約束された畑から偉大なワインを造ることができないと言い切ることは出来ない。彼をよく知る人々は、彼が非常にすぐれたワインメーカーであることに異存はない。だが、ブライアント・ファミリーでは他にもミッシェル・ローランをコンサルタントに迎えており、パートタイマーとしてどこまで自分のワインが造れるのか疑問でもある。
要約終わり:

 

ブルゴーニュのブレンドワイン

ブルゴーニュでは、2つのAOC(パストゥ・グランとブルゴーニュ・オルディネール)を除いてブレンドは許されていません。赤ワインはピノ・ノワール、白ワインはシャルドネ。それを誇りにしてきましたが、新しい動きが出ています。11月20日付のスペクテーター・オンラインからです。先日もお伝えした内容ですが・・・

要約:
ブルゴーニュの生産者団体は、シラーやカベルネといったブドウを15%までブレンドできるようにしようという提案をしています。そしてこのワインをセパージュ・ド・ブルゴーニュという新しいカテゴリーをつくって売り、新世界ワインに対抗したい考えです。

ブルゴーニュ・ルージュやブルゴーニュ・ブランといったAOCのワインの中には、品質があまり高くないワインもかなりあるということを認識しています。」とSyndicat des Negociants en Vins Fine de BourgogneのPierre-Henir Gagey氏は語りました。

これは、11月26日に生産者とネゴシアンの代表による投票をへて、12月4日にフランスの農業大臣、Herve Gaymard氏に提案され、氏の承認を必要としますが、ブルゴーニュの業界団体はおおむねこの提案に賛成しています。ただ、全仏生産者協会は公式には立場を表明してはいないとのこと。

フランスでは、アメリカやオーストラリアの攻勢に対抗しようという意識が高まっています。カリフォルニアでは、たとえば「ソノマ・カウンティ・ピノ・ノワール」というラベルでも、25%まで他の品種のブレンドが許されています。さらに15%まではソノマ・カウンティではないほかのアペラシオンのブドウを使ってもいいし、5%まではその年のブドウでなくてもいい、となっています。

フランスでは二つのAOCを除いてはピノ・ノワール100%でつくらなくてはいけません(グラン・オルディネールとパストゥグランではガメイとのブレンドが許されています)。他のAOCのブドウをブレンドすることも禁止です。

生産者はまた、オーク・チップを使うこともみとめるように要求しています。しかしブルゴーニュの土地にカベルネやシラーを植えることは要求していません。「この点ははっきりさせておきたい」とGagey氏は語りました。

これはブルゴーニュの品質向上のための研究に従った結果であると、Bureau Interprofessionnel des Vins de Bourgogoneの会長であるユベール・カミュ氏は語っています。氏によると、4000種のワインを世界中の小売から買い、その品質をチェックしてきましたが、10%は基準に満たないものだったといいます。これはブルゴーニュ全体のイメージにとってもよいことではありません。

ただ、このブレンドをどこでやるかというのは、問題です。生産者が行うとすれば、上級ワインでごまかしが起きないように厳しいチェックが必要になります。案としては、ブレンディング・センターをつくってそこで行うやり方がでています。

AOCブルゴーニュというのは全ブルゴーニュの約半分を占めているので、このことでブルゴーニュの品質が向上することを期待しています。新しいカテゴリーのワインは、これまでのAOCワインよりも安い価格で売られることになるでしょう。

要約終わり

ピノ・ノワール好きの私としては、「それはいい!」と思っています。だってフランスの安いブルゴーニュだけはあまり飲みたくないですものね、(N)

ヒュー・ジョンソン氏のコルク発言

11月20日付けのデカンターによりますと、ヒュー・ジョンソンが、「ポケット・ワイン・ガイド2003年版」で、「日常飲むワインについては近代的なストッパーを使っているものを買いましょう」とコメントしているそうです。

ヒュー・ジョンソンと言えば、世界中にファンをもち、その影響力がとても大きなイギリスのワイン・ライターです。ポケット・ワイン・ガイドは26年目を迎え、世界中で700万部も売れるワインガイドで、結構、反響は大きいでしょう。

 

ド・ブッフのワイナリー

ワイン・スペクテータ―11月21日付けの記事からです。

要約:
ボジョレー界の帝王ド・ブッフは37年間ネゴシアンとしてワイナリーを持たずにやってきましたが、とうとう2002年のヴィンテージから自分のワイナリーで作ったワインを出します。新しいワイナリーの名前はLes Jardins des Vignesといい、現在の設備と通りを隔てて向かい側に建てられています。ここで67000ケースの自社ブランドのワインを造ります。ボジョレー・ヌーボーだけで20万ケースを出荷するド・ブッフの生産量のほんのわずかに過ぎません。

ワイナリーは2003年4月から一般にも公開されます。
要約終わり: