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Topics&Columns(2003年1月27日)
カリフォルニアワイン講座開催
突然ですが、2月4日からアカデミー・デュ・バンでカリフォルニアワイン講座を行います。講師は松元寛樹がやらせていただくことになりました。カルトを中心にテースティングをするため、結構いい金額なのですが、なかなか飲むことの出来ない「噂のワイン」も登場します。興味のある方はアカデミー・デュ・バンのホームページからお申し込みください(http://www.adv.gr.jp)。トップページの下の方に「東京校 特別企画」として案内がでています。
バーの監査員という商売
CBS 3というフィラデルフィアのメディアのインターネットサイトで1月22日付けで紹介されていました。まあ、チップ制という欧米ならではの話ともいえます。私が最もこの話の中で惹かれたのは、「給料は時給3ドル以下で、チップは一晩で200ドルも稼ぐ」というくだりです。アメリカではウェイトレスなども結構、いいアルバイトですよね。
要約:
バーテンダーは、かなりの金額をチップで得ているため、時としてグラスに注ぎすぎるということもあるものだ。バーテンダーがごまかさないようにするのがリキュール監査員であるマルク・ワインバーグ氏の仕事である。
ワインバーグは、バーやレストランのオーナーに雇われ、実際にどれだけ売れたかに目を光らせている。売上と減っているリキュールの量を比較して、「ごまかし」があるかどうかを週ベースでチェックするのだ。
彼がこの仕事に携わって、すでに7年間がたつ。「彼らは自分のやりかたでやっている。だいたいが、どんぶり勘定だ。彼らをしっかりやらせるには、定期的にチェックすることが必要なんだ。それをわれわれがやっているというわけさ。」
これは、カナダの会社であるアメリカン・バー・システムズ・リミテッドが各地でフランチャイズ展開をしているシステムだ。ワインバーグは、フィラデルフィア地区にあるフランチャイズ会社の指導を行っている。1990年からリキュール監査サービスをはじめ、すでに16カ国に200のフランチャイズがある。そしてアメリカに進出したのは最近のことだ。
このフランチャイズをしているグレッグ・スコットは最近、フィラデルフィア郊外にあるヌーボーというナイト・クラブの監査をした。300本ものボトルを自分のラップトップコンピューターにインプットしてある先週のデータと比較し、売上と減り方が適合しているかどうかをチェックした。店のマネージャーであるミシェルによると、最初、バーテンダーは抵抗した。なにしろ時給3ドル以下の給料で、一晩に200ドルものチップ収入があるのだから。「中には嫌がる人間もいる。だが、アルコールは大切な商品なんだ」とミシェルは言う。
ニュージャージーのダモンズ・グリルという店のマネージャーによると、「この監査の導入で、セーブできる金額は、週に800ドルぐらいかしら。監査費用が約170ドルだからメリットはあるわ。」
要約終わり:
ボジョレー・ヌーボーを名誉毀損した雑誌
1月23日付けのサンフランシスコ・クロニクルからです。ニュースは、International Herald Tribuneでも取り上げられていました。フランスらしいお話です。
要約:
ニューヨーク・タイムズに載っていた、なかなか面白い話です。
リヨン・マグという小さな地方マガジンが、フランスのリヨンで出版されている。フランスなのでワインにも興味があり、ワインのエキスパートであるFrancois Maussにインタービューをした。彼がボジョレー・ヌーボーについて聞かれたとき、手心は加えなかった。この冬の奇妙なイベントをマーケティングによって、国際的な現象にしてしまったこのワインのことを、「Vin de merde」と形容したのだ。Merdeは、罵り合っている人間同士が使う言葉だ(訳者注:直訳すると「糞」です)。
ボジョレーのワインメーカーは共同で、ライオン・マグ誌とその編集者であるLionel Favrotを訴えた。訴えたのはボジョレー地区のVillefranche-sur-Saoneという町の裁判所だった。判決は、この地区の大企業主に対して極めて同情的で、「ボジョレーを排泄物と比べるなどと、Maussと彼をインタービューしたジャーナリストは容認できる社会的な批判の範囲を逸脱した」と述べた。そして375000ドルの罰金を言い渡したのだが、これはフランスの言論界に対してかつてない高額のものだ。もしこの判決が実行されなければ、ライオン・マグ誌はビジネスを存続していけないだろう
この判決に私はびっくりした。フランスでは、ワインを侮辱するのも名誉毀損にあたるということが今回の件で明らかになったともいえる。私はフランスでしばらく、フランスの雑誌の編集者として働いたことがあるが、そのとき、フランスで出版されている雑誌に驚いた経験がある。「Hara Kiri」という雑誌があり、サブタイトルには、「ばかばかしく、むかつく雑誌」と書かれている。内容は、生きている人間を、Mauss氏が使った言葉よりも、もっと下品で詳細にばかにするものだ。そのとき私は、これがフランス人が尊敬に値しない権威をばかにするフランスの伝統かと納得していた。ワインというのはきっと人間よりも上位にある存在なのだろう。
要約終わり:
それはともかく、「Hara kili」というのは、日本語ですよね。そんな雑誌があるとは新鮮でした。
次はヴィオニエブームか?
サンフランシスコのサンフランシスコ・クロニクル・オンラインからです。
要約:
最近、ローヌ品種に力を入れているオーストラリアのヤランバ・ワイン・カンパニーの主催で、オーストラリアで初めて、ヴィオニエ・シンポジウムが開かれた。シンポジウムでは21カ国から280人が出席し、カリフォルニアからは6つのワイナリーが参加した。
ヴィクトリア州のエルギー・パーク・ワインのメイヤー氏は、「ヴィオニエは、マリー・アントワネットの寝室の香りとチキン・スープのテクスチャーを持つ品種」と形容した(訳者感想:なんじゃそりゃ)。
イギリスのワイン・ライターであるロバート・ジョセフ氏は、「ロバート・パーカーの点数に振り回されすぎないように」と警告した。パーカーは、ヴィオニエを90点後半と高く評価して「深遠、センセーショナル、打ちのめされる、信じられないほどエレガント」などと形容しているのだ。
ジョセフはヴィオニエに関して、「他にもポジティブな点がある。セクシーでセンセーショナル、そして新しい。消費者は新しもの好きだし、次の流行に乗り遅れまいとするものだ」と述べた。
現在、オーストラリアではヴィオニエは670エーカー、カリフォルニアでは2140エーカーの栽培面積がある。カリフォルニアのカレラ・ワイン・カンパニーのジョシュ・ジェンセンは、1987年にヴィオニエを植え、最初は54本だったのが今では500ケースを生産し、カリフォルニアでは最も有名なヴィオニエを作る生産者である。
カレラ以外でこのシンポジウムに参加したのは、ジェード・マウンテン、フェツァー、そしてジョセフ・フェルプスである。カリフォルニアには97の生産者がヴィオニエをつくっているという。
要約終わり
97年ボルドーの投売り
Harpersというワイン業界誌のオンラインサイトからです(http://www.harpers-wine.com)
要約:
イギリスのファイン・ワインを扱うFarr
Vintnersは、1月のスペシャル・セールの一環として、97年のボルドーを大幅に下げている。La
ConseillantやLeoville-Las
Casesといったトップシャトーのものは、もともとの価格の半値以下というものもある。Farrのブロウェット氏によると、97年はプリムールで売り出された価格は95年や96年に影響されて高すぎたため、結局は売れ残りが多数でてしまったという。そのことに気づかないで仕入れてしまった卸から安く手に入れたので、今回、Farrでは格安で提供することが出来るのだとの説明。だが、97年は軽いスタイルではあるがいい年であり、今がちょうどのみ頃でお買い得なのだ。
Farrのハドソン氏によると、ボルドーのネゴシアントは、2000年まで強気で、ワインのアロケーションを保証できないとこういった価格を押し付けてきた。それにとうとう怒ったイギリスの輸入業者が、最近警告文を送るという事態に発展している。
Farrでは、トップ・ショルダーやラベルの汚れた古いワインも最大25%引きで売っていて中身にしか興味のない人にはお買い得だ。興味があれば、www.farrvintners.comにアクセスしてみて下さい。
要約終わり
このサイトにアクセスしてみましたが、まだLatourやLas Casesは売っていました。Las Casesは360ポンド/ケース。ラ・ツゥールは760ポンド/ケースでした。オー・ブリオンは一本58ポンドとなっています。