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Topics&Columns(2003年5月19日)
ブレア首相に贈られたワイン
5月8日付けのガーディアン・オンラインからです。
要約:
フランスのシラク大統領は、ブレア首相の50歳の誕生日にムートン・ロッチルド89年を6本贈った。これはフランスの外交上の問題点を考えさせてくれる贈り物でもある。
この歴史あるワインの89年はいい年であり、ちょうど飲み頃でもある(一本約200ポンド)。単に飲み物というだけでなく、これはステータスを象徴するワインでもある。
だが、フランス側からすれば、あまり芸のない、ありきたりの贈り物といえるだろう。もし、現在イギリス市場を席捲しているオーストラリアワインからフランスワインを守るという立場で贈り物を選べばもっと利口だったし、フランス大使館は金の節約もできただろう。例えば、Cotes de Roussillon-Villages 2001のTautavelなどはいかがだろう(一本約5ポンド)。このワインはフランスのカタラン産で、香ばしいチョコレートの香り、ナッツ、フルーツ、そしてタンニンの強いワインである。グルナッシュ、シラー、カリニャンのブレンドで、Gerard BertrandがTautavel村の農協で熟成させたワインである。収穫シーズンに雨がまったく降らなかった2001年のヴィンテージは、ボルドーにはほとんど見られない完熟したフルーツを備えている。
同じぐらいの価格のオーストラリアワインと比べれば、そのレベルは高い。こういったワインにフランスの将来はある。ブレア首相の50歳の誕生日にはぴったりの贈りものだったはずだ。
要約終わり:
インテルのブドウ畑プロジェクト
5月12日付けのカナダのカルガリー・ヘラルドからです。どうしてカナダのこのワイナリーが選ばれたのかがわたしにはよくわかりません・・・。
要約:
ブリティッシュ・コロンビアのペンテイクトンの北に位置するワイナリーのオーナーであるドン・キングは、霜がはじめておりそうな朝、みんなをたたき起こしてまわらなくてもいい。スプリンクラーが自動的に水をまいてブドウの木が氷点下以下にならないよう水の膜をつくる。
キング氏は家の中でパソコンを使ってブドウ畑をコントロールしている。気温、湿度、日照量、さらには一粒のブドウの含有化学物質までわかるのである。このような農業テクノロジーはまだまだ先の話のように感じるかもしれないが、実際にキング氏の1エーカーの畑で行われていることなのだ。
カリフォルニアのチップ・メーカーであるインテル社から提供された70のセンサーがこれを可能にしている。それぞれのセンサーが9つのデータを読み込む。インテルのこの農業プロジェクトはキング氏兄弟の畑の管理に非常に役に立っている。
センサーは今のところ温度しか感知しないが、それでも長年農民をしていた人間たちを驚かしている。センサーは緯度よりも土地の傾きにより大きく影響を受けるという。「以前はどこの土地にどのブドウの木を植えればいいかを知るまで数年かかった。ぶどうの木を無駄にしなくてすむようになるかもしれない。」と言う。
「mote」と呼ばれるこのセンサーはページャーほどの大きさで、さらに小さくなるだろう。バッテリーで動き、ワイアレスである。今は200ドルだが、これも5年のうちには1ドル以下になるだろうと予測されている。
インテルのPeople and Practices Research groupがこのプロジェクトを担当しているが、そこのsenior research psychologistであるRichard Beckwith氏は、「そのころまでには、ラジオの周波数を利用してどこでもこのセンサーシステムが利用できるようになっているだろう。」という。
インテルがブドウ畑を農業プロジェクトに選んだのは、ブドウがもつ特殊な生育条件のせいだ。「ブドウの木のストレスレベルをコントロールすることがワインの味に大きな影響を与えるからだ」と彼は言う。
Beckwith氏と同僚の心理学者(Psychologist)は、センサーを屋外に設置するのに数ヶ月かけた。彼らをインテルでは、ethnographerと呼んでいる。彼らはまた、King兄弟がデータをどうやって分析するのかも調査している。オペレーティングシステムは、インテル独自で開発したTinyOSというものである。ソフトウェアは、データを色わけし、畑を3次元の絵で理解できるようにして、できるだけユーザーフレンドリーに設計している。
インテルの広報担当であるManny Vara氏は、「インテルでは、迅速にデータを集め、それを管理していくことが今後のビジネスの展開のキーだととらえている。センサーのネットワークで集められたデータを活用するニーズは世界のいたるところにある。そしてそれを分析し、管理するには非常に強力なコンピュータが必要である。そこに大きなビジネスチャンスがある。」
要約終わり
ワイナリー買収
5月19日付けのNzoom.comというニュージーランドのオンライン・ニュース・ソースからです。世界的なコングロマリットの手はニュージーランドでも席捲する兆しが・・・。
要約:
数々のアウォードを受賞し、ニュージーで10番目に大きいワイナリーであるKim Crawfordが、カナダのVincor Internationalに売却された。買収金額は12.3Mカナダドル(約10億円)プラスパーフォーマンスに連動した収益分配。
Kim CrawfordはKim Crawford と Erica Crawfordが所有するワイナリーで、マールボロにワイナリーと畑をもっている。Vincorは、1.7Mカナダドルに相当する株式を発行して買収資金の一部をつくる。この買収による一株あたり収益は、2カナダセント上がって3カナダセントとなるだろうとしている。
要約終わり:
言葉にすると失われる記憶
5月13日付けのBoston Globe(www.boston.com)からです。
要約:
ある種の記憶については、言葉にしようとしないほうが、記憶にとどめておくことができるということが多くの検証をへて明らかになってきた。例えば、銀行強盗のビデオをみせ、その直後にその様子を逐一思い出して報告してもらった人よりも、言葉にしなかった人の方が後々までよく覚えているのだ。
ワインテースティングでも同様の実験結果がある。ワインのフレーバーを言葉で表現してもらった場合、あとでそのワインを選び出してもらうことがより難しくなるという人がいる(全員ではない)。この現象を心理学者は「verbal overshadowing」と呼ぶ。彼らはここ数十年、研究に取り組んで、記憶というのが静的な写真のようなものではなく、液体のように流れているものであり容易にゆがみが生じるものだということもわかってきている。
では、日記をつけることは無意味かつ逆効果なのだろうか?そうともいえない。単純なことは言葉にしておいても、失う記憶はない。また、ワイン・テースティングのエキスパートで実験したところ、テースティングだけでなく、表現するほうにおいてもエキスパートである場合、複雑かつ曖昧な感情を言葉にしておいても記憶は失われないということがわかっている。
つまり、多くの練習を積めば、大丈夫なのだ。
要約終わり:
「雄弁は銀、沈黙は金」ということでしょうか・・・・。