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Topics&Columns(2004年1月13日)

 

バリックヴィルの2004年第一号です。今年もよろしくお願いします。

日本ワインをフィーチャーするデックファイブ

一昨年6月に400種類のワインをグラスで提供するということで、渋谷に登場したデックファイブ。この1月以降50種類の「日本産のワイン」を提供しています。日本産のワインは、スタイルを変えつつ、品種選択にも注意深くしつつ年々実力を伸ばしています。以前は間違いなく醸造サイドよりだったのですが、今は畑サイドに力を入れるようになってずいぶんとその実力は伸びてきました。

ワインを多少でもかじった人は、日本でもワインを生産しているということは知りながらも、なかなか身近に「高品質ワイン」として飲む事はないのが事実です。それが10年ちょっと前に、故麻井宇介先生によるメルシャンの「桔梗ヶ原メルロー」が登場し、そしてヒュー・ジョンソンなどが取り上げるなどして以来、日本のワインの品質は、メルシャンをリーダーとして、どんどんと伸びてきました。

多分、今後の日本のワインの消費というのは、「ワイン生産地としての日本」というものと相互に作用をし合ってのびていくのではないでしょうか。

ということで1月25日を皮切りに日本のワインセミナーを行っていきます初回は、次の通りです。

【メルシャンワインセミナー】

日時:1月25日(日)13:00〜15:00 (12:30受付開始) 
講師:メルシャンチーフワインメーカー味村興成氏
会費:¥3,500 (当日支払い、フード&ワイン込み)
人数:22名様限定
お申込:お電話のみにて受付 decfive03-5774-5077

〜味村氏とは〜
「本場ボルドーに留学し、ボルドーのワイン造りや、ボルドーの一流ワインの味わいも学ぶ。その知識と経験を活かして、“シャトー・メルシャン”で日本のワインの『フィネスとエレガンス』を極めようと、チーフ・ワインメーカーとして日々、奮闘中。」

とのこと。お問い合わせは、直接デックファイブ:03-5774-5077までお願いします。(H)

コルクで割引券をゲットしろ

1月8日付けのワインスペクテーター・オンラインからです。

要約:
とうとうコルクの利用法が開発されました。ベリンジャーの"Founder's Estate"シリーズのワインについているコルクを集めれば、系列会社であるInternational Wine Accessoriesというカタログおよびインターネット販売会社で取り扱うワイン・グッズの割引を得られるというサービスをはじめたのです。このキャンペーンは2004年6月まで続けられます。

コルク6個で100ドルまでの買い物一回について10%オフ。12個で500ドルまでの買い物一回について15%オフ。24個で総額750ドルまで20%オフ。25個以上では、年間を通じて10%オフが適用されます。コルクを送付する事で割引証を手に入れる事ができます。

コルクの送付先は、BFE Uncork the Rewards Program, 690 Airpark Road, Napa, CA 94558です。

要約終わり:

ベリンジャーの親会社であるベリンジャー・ブラスは、2001年にIWA社を傘下にしました。兄弟会社間で相互にシナジーを出そうというビジネス上の目的であって、コルクを救おうというものではありません。以前「王冠を集めてXXXXXをもらおう!」というコーラの懸賞がありましたが、その復刻版的セールスプロモーションですね。「コルクを集めて割引」はあまりに平凡で露骨過ぎるような気もします。(H)

6品種を使ったシャンパン

1月8日付けのデカンター・オンラインからです。

要約:
フランソワ・ムータール氏は、6品種のブレンドのシャンパンをリリースする。わずか6000本の販売となる。通常知られた品種であるシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエに加え、ピノ・ブラン、プティ・ムィエ、そしてアルバンが加わえられる。後の3種類は、シャンパーニュでの栽培面積の0.02%を占めるに過ぎない。

ムータール氏には、6種類のブレンドの事について書かれた古書に基づき、1992年から6種類ブレンドのシャンパーニュを販売するプランがあったという。ただし、6種類のブドウは栽培していなかった。

「父は1952年にアルバンを植えたのですよ。この地域にはたくさんあった。ピノ・ブランは以前からもっていて、ブラン・ド・ブランにはブレンドしていました。しかしプティ・ムィエはもっていなかったのです」

ムータール氏はすでに100%アルバンの「キュベ・アルバン・ヴィエイユ・ヴィニュ」を生産しているが、非常に細やかな泡をもち、シャンパンに対してこれまでにないフィネスを与えるのだという。

CIVC(Comite Interprofessionnel du Vin de Champagne) のスポークスマンによれば、第2グレードのブドウ―気候変化に弱いという意味―はこれまでの栽培地域のなかでなら植え替えることはできるという。「大きなトレンドにはならないでしょう。植えるところがないですからね。しかし仮に理由はともあれ、空き場所がでてくるとすれば、試してみる価値はあるでしょう」とのことだ。

ムータール氏は10000本までは生産を伸ばすつもりだが、「奪キーですよ。敏感な品種ですが、間違いない場所に栽培できてますから。品質を上げるためにみんな苦労してますが、それぞれに戦略をもっていなければならないのです」と語る。

ムータール・ペール・エ・フィスは17世紀以来、シャンパーニュ最南端のビュセイユで生産を続ける生産者である。
要約終わり:

味わってみたいものですね。味わいが向上するということですよね。前回のムエックス氏に言わせれば、こういう向上というのはOKなのでしょうね。(H)

いくつかの海外業界情報

年末年始ということで、業界情報もありますね。まずは1月9日付オーストラリアのABCオンラインから。

要約:
昨年豪州ワインのUS市場への輸出は60%伸びた。そんな中、大きく方向性を変えた企業がある。

大多数の消費者には、あるワインを初めて買うところから始まるが、次にはより安いワインを求める傾向がある。

過去3ヶ月間の間に、南豪州のプレミアムワインの産地であるクナワラの(ブドウ)生産者との契約を打ち切ってきているのがベリンジャー・ブラス社である。

ヴィック・パトリック氏によれば、会社全体としてバルクワインの方に力を入れ始めるのだという。「これからどの地域とブドウ品種が市場の中で伸びるかを見定めている最中です。その中で栽培農家を手放したのです。過去3ヶ月というのは、2004年の収穫は引き取れないという話をして回っていたので結構ストレスがたまりましたね。一方では足りないものもあるのでね」
要約終わり:

別のトピックの「コルクで割引券をゲットしろ」で登場したベリンジャー・ブラス社です。「Founder's Estate」というのは、割と安めのワインです。ここを馬車馬ワインとして売りたい、そしてリピートさせたいということでしょうか。上記の動きと関係がありそうな気もしますね。グローバルなワインコングロマリットとして急成長をしていますが、目指すはガロか、サントリーか?

さて、次は1月8日付けサンディエゴ・ドット・コムからです。

要約:
USに対するワイン輸入の成長も今年で終わりそうだ。ドル安、CAワインの生産過剰、南米産ワインの増加が理由だ。過去10年間で豪州最大のサウスコープ、チリのコンチャイ・トロなどは増やした。USの輸出は量では倍増、価値では3倍となった。さらにこの間フランス、イタリアでは自国のワイン生産量の縮小傾向に伴ってUSへの輸出は増えた。

ドルは、昨年比でユーロに対して18%安、豪州ドルに対して26%、チリに対して20%も安くなっており、海外の生産者たちはマージンを削るか、価格を上げるかの選択に迫られている。チリの生産者のモングラ社のヘルマン・グラ氏は「5.99ドルで売っていたものを7.1ドルには出来ませんよ。アメリカ人がそこまでワインに消費するとは思えない」という。オーストラリアの生産者たちは、平均輸出価格を一年前の4.8豪州ドルから4.43豪州ドルに下げている。

「豪州最大の生産者は、市場ポジションをキープするためにマージンを下げましたよ。状況が変わるまでもっとカットしてくるかもしれませんね」とは24000本のバロッサ産のワインを米国で販売するウェイン・ダシュク氏である。

フランス、イタリアの生産者たちは米国市場への依存度は低いので価格を維持するようである。つまり2004年は、アメリカ国民は10%か15%のプレミアムをキャンティだのボジョレー・ヌーヴォーに対して払うことになる。

他方カリフォルニアのワインの生産は、1995年の397百万ガロンから2000年には最大565百万ガロンの能力を持つようになり、供給過剰状態になった。多くの生産者たちは、チャールズ・ショーの「TWO BUCK CHUCK」に代表されるような、過剰生産を解消するために安価なブランドのワインを投入した。ただ過剰状態が解消しても、価格はなかなか元に戻っていないようだ。
要約終わり:

こういう背景もベリンジャー・ブラスの動きに代表されるような大手ワイン会社の方向性の転換に関係しているのでしょう。(H)

サシカイヤを偽ワインから守る

1月8日付けデカンター・オンラインから。

要約:
伝説のスーパータスカン、「サシカイヤ」は偽ワインから身を守るための保護策をとる。

いまや"Saccicaia"という名は"Tenuta San Guido"というエステートの名とともに、ボトルに彫り込まれている。この措置は、20000本のニセモノのスーパータスカンを製造した12名がクリスマスの期間中に逮捕されたことを受けて取られたものだ。

しかしこれは2度目のケースである。2000年には、警察は1994年と1995年もののサシカイヤとされた16000本の偽ワインを押収した。そして先の20000本というのも1994年ものとされていた。末端価格ではおよそ1百万ポンドである。

サシカイヤは、この対策を推し進めて、ラベルに特殊な印刷を施す事か、ICをラベルに刷り込む事を検討している。

今回の件は、最近のルイロデレールがとった対策を思い出させる。ロデレールでは特殊なコードを全ボトルにつけた。特殊なコードリーダーでしか読み見込めないのである。このコードには、ブレンドに使われたブドウはどこで収穫されたかとか、どういう物流であったかを記録することができる。セラー・マネジャーのジャン・バティスト・レカイヨン氏によれば、消費者はオンラインでチェックできるのだという。ロデレール社は、この方策で大量の偽シャンパンを締め出すことが出来るようになることを望んでいる。

偽ワインはどこにでもあると多くの業界関係者は認めている。90年代後半には、おびただしい数のニセモノのムートン・カデがアジアで流通した。そしてイギリスには、経験薄の投資家を餌食にする「クラレット・リング」とも言われる悪質なブローカーが存在するといわれる。

4年前にはペンフォールズの"St.Henri"そしてローソン社の"Retreat"のニセモノがシドニーで発見されたし、同じ年にはボルドーの巨人ペトリュスの偽ワインが怪しい状態で見つかっている。
要約終わり:

サシカイヤは本当は3度目ではないかと・・・怪しいワインを持っているのですが。シンガポールで買った1990年サシカイヤ。味がそれらしくなく、どうもニセモノではないかとずっと思っていたのです。2度あるという事は3度あるというではないですか。

しかしロデレールのシャンパン、消費者がチェックできるとなると・・・要はギャングたちも読めるということですよね。ということは情報が取れるということなので・・・。

ちょっと飛躍するかもしれませんが、ワインをリコルクに出すなんてとんでもない話ですよね。シャトー公認の偽ワイン造りができるわけで・・・(H)