Topics&Columns(2004年2月2日)

イタリア白ワインに新たなDOCG

珍しく正統的な話題を一つ。

要約:
イタリア白のDOCGには次がありますが、新たなDOCGが2つ加わります。

  • Albana di Romagna
  • Asti Spumante
  • Franciacorta
  • Gavi
  • Recioto di Soave
  • Soave
  • Vernaccia di San Gimignano
  • Vermentino di Gallura

新たに加わるのは、

  • Greco di Tufo
  • Fiano di Avellino

です。現在は二つともにDOCです。いずれもナポリから東に1時間ほど行ったアヴェリーノで生産されている白ワインです。グレコもフィアーノも2000年以上土着品種として栽培されているもの。アヴェリーノでこれまで有名なのはタウラージです。

マストロベラルディーノを所有するピエロ・マストロベラルディーノ氏によれば、3つのDOCGがあるという事になれば「アヴェリーノをトスカナのシエナやピエモンテのクネオと同様のステイタスに押し上げる事になるでしょう」とのこと。
要約終わり:

1月27日付けスペクテータ・オンラインからでした。シエナやクネオと同じステイタスになるというのは、ワインで知られるようになりたいということでしょう。(H)

州知事はワインメーカーだったのです

いやはやアメリカ。このタイトルは「奥様は魔女だったのです」のノリで書いたつもりでした。最近オリジナルはカラーになってDVDで登場したらしいですね。と思っていたら、なんと最近ドラマやっているんですね。岸田今日子さんがおば様役で出てました。びっくりしました。全然関係ないですが・・・。

要約:
バージニア州の州知事であるマーク・ワーナー氏は、第3代大統領であるトーマス・ジェファーソン以来の、ヴァージニア(VA)州きってのワイン業界の支持者である。

「VA州のワインメイキングの質は過去3〜5年くらいで格段に向上しましたよ。いいワインメーカーが出てきたし、趣味でやってた人々が職業として取り組み始めましたからね」

任期のちょうど折り返し地点だが、彼は既にVAワインを全米中に出荷を認める法律に署名した。

ワーナー氏のワイン事業は1989年に15エーカーの土地に苗木を植えた事から始まる。「最初に畑を開いたときは、VAの標準からすれば結構大きいものでしたね」という。それが今や州内にはおよそ90の畑と、80以上のワイナリーが存在するという。

ワーナー氏は、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン、シャルドネ、サンジョヴェーゼ、ヴィオニエを栽培している。それをIngleside Plantationや近隣のワイナリーに販売している。そして40ケースの製品を買い戻している。彼にとっても最初は趣味であったが、次第に機械類、マネジメントにも投資し、ちゃんとした事業となった。

「いやあ、ワインビジネスが大変だということをちゃんとわかるようになりました。そして土だけが大事ではなく、気候だけでもなく、いかに良いワインメーカーを連れてくるかということが大事かということもわかりましたよ。本当に驚くべき事ばかりでね、90年代、VA産のワインはいいワインだとは思ってましたがね、CAとかオレゴンとかワシントンのワインと比較すると当然色あせる品質でした。それ以来、われわれは、品質レベルを上げ、事業としてもっと真剣に考える人々をこの地に迎えてこれたのでしょう。この3年間の品質の向上ぶりには本当に目を見張ります」

ワーナー氏、49歳。政治家としては1993年に名乗りを上げた。VAの民主党の党首となったのである。知事になる以前は、Columbia Capital Corpというベンチャー・キャピタルを経営していた。およそ70のITベンチャーの立ち上げに関係してきたのである。そしてワイヤレス・コミュニケーションのパイオニアであるNextel Communicationsの共同創業者でもある。

妻のリサ・コリンズと3人の娘と一緒に住む知事邸では、VA産のワインだけを客に振舞う。VAワインにはまり込む前に集めたボルドーも、CAワインもセラーに眠っている。その数は1000本以上だという。

ハーバードのロー・スクールを卒業した20代半ばからワインを飲む事を覚えた。サンフランのベイエリアから来ていた友人がナパを連れまわしてくれた。そのときの結果が、彼のセラーにいまあるというわけである。「シリアスなコレクターになってしまった友人は少なくないですね。何でも調べまくって、私は彼らが買うものをちょっとだけおこぼれをいただくという感じかな」という。

VA産ワインに関しては、知事は売込みが上手いかもしれない。「ワインというのはあらゆる側面からみても非常に優れてますよ。というのは、どの農産物の市場と対立する事もないし、そして観光資源にもなりうるわけですからね。それに歴史とワイン造りを一緒に考えるときに、VA州ほどすばらしい場所はないでしょう。午前中はモンティチェッロを訪れ、そして午後には美しく起伏するカントリーサイドにいくつかのワイナリーを訪れることが出来るのですからね」という。
要約おわり:

モンティチェッロというのは、イタリア語で「小高い山」、トーマス・ジェファーソンがみずから設計した邸宅で、世界遺産です。まずはワインを飲ませてもらいましょうか。T・ジェファーソンがブドウをヨーロッパから持ち込んでワイン産業を育成しようとした時は、実は上手くいきませんでしたが、それが200年たって、どのようになりましたでしょうか?アメリカにはいつも新しい物がありますね。これは1月27日付けスペクテーター・オンラインからでした。(H)

 

イギリスでのワイン売上、USワイン浮上

1月30日付デカンタードットコムからです。

要約:
2003年、英国内ワイン売上における生産国順位が入れ替わった。ACニールセンの調査によれば、価格、量とも、アメリカがイタリアに追いついて、オーストラリア、フランスに続いて第3位となった。アメリカ産ワインのシェアは金額で12.5%、量では11.7%となっている。

金額ベースではオーストラリア、フランスのシェアはそれぞれ23.7%と20%である。しかし、アメリカ産が1%/年で伸張し続ける一方で、フランス産は同じ率で下がり続けている。このトレンドが続くことになれば、4年後にはアメリカはフランスに追いつくことになる。

スペイン、ドイツもそれぞれシェアを下げている。スペインは2001年7.15%から2003年6.15%に、ドイツは2001年7.1%から5.5%となった。南アは伸ばした。同じ期間で7.8%から9.6%になっている。

アメリカ産ワインで人気があるのは所謂ジャグワインである。Blossam Hill、Gallo Sierra Valley、Rivercrest、Paul Masson Carafe、Corbett CanyonそしてEcho Fallsである。

これが良いか悪いかは議論の余地がある。CAワイン・インスティテュートのジョン・マクラレン氏がのべる。「英国の消費者がアメリカ産ワインにはフランス産と同じように幅広い品質のワインがあるというように考えているのであれば、低品質ワインと高品質ワインには全く関係がないということも理解しているはずです。しかしアメリカは比較的小さなワイン産地であるとみている場合、(低品質のワインを飲んだら)それがアメリカ産の標準であると思うでしょう。どうもそういう見方をされているのではないかと思いますね。だから良くないワインを飲んだ場合、ナパ、ソノマのイメージにも影響を与えてしまうのですよ」という。

「ある意味で、8から10ポンドのレンジで提供している、ケンダール・ジャクソンとかベリンジャー、モンダヴィなどには、ギャップを埋められるのではないですかね。今売られているのは最低クラスか最高クラスかですからね」
要約終わり:

日本でも「US産ワインなんてやすもんでしょう」という人は多いですけどね。「リバークレスト」のコマーシャルの効果はどうなのでしょう?安物を大量に販売してシェアを稼ぐのはよろしい、でも全体のイメージは傷つけたくないという痛しかゆしの部分はありますね。(H)


ピノ・ノワールはお荷物?

要約:
NZのワイン業界は頭を抱えている。ピノ・ノワールの生産量が多すぎるのだ。1月29日のウェリントンでのピノ・ノワール2004コンファレンスで何度も言及された。品種としての認知が低く、高価格帯に設定されたピノ・ノワールは売れないのである。

英国のライターであるロバート・ジョセフ氏は「英国市場に参入できていないし、現在の価格では無理だったと思う」と述べたが、英国でのワイン一本あたりの平均購買価格は11ドル以下で、過去4年間変わっていない。NZ産ワインで20ドル以下のワインはほとんど見当たらない。

オーストラリアのライターであるフオン・フック氏は、ピノ・ノワールの(価格構造は)逆三角形で、ほとんどのワインは30ドル/本以上であることを指摘した。

そのような状況で、参加者は今後ピノ・ノワールの生産が増え続けるのであれば、逆三角形からいくらかバランスした形にならねばならないことが認識できたようであった。

栽培面積は2003年の2624haから2004年には一気に3120haになる。そして2006年には3754haになるという予想が出ている。6年間の間に実に43%の伸びなのである。

NZWineGrowersのフィリップ・グレーガン氏は「それだけ生産が伸びる場合、輸出は急上昇しなければならない。ピノ・ノワールは小さい市場にあって価格が高いという問題がある。これまでピノ・ノワールを買っている消費者は、ピノ・ノワール支持者というわけでなく単に遊びで買っているだけだ。今は問題。ソーヴィニョン・ブランの導入期の頃は、クラウディ・ベイとかハンターなどの高級品のほかにも、良い品質で低価格のモンタナのソーヴィニョン・ブランがあったから、現在のようになった。価格的にもバリエーションは必要だし、いろいろな場所で手に入るようにならねばならない。」と述べた。

要約終わり:
上の記事は1月30日NZヘラルドからでした。グレーガン氏は、また、別の記事で、「輸出のためには5000万ドルほどの投資が必要で、その費用は消費者価格に転嫁せざるを得ないだろう」と述べています。現在の輸出比率は44%で量が27百万リットルですが、これを2007年で65%で73百万リットルまでにもって行きたいということのようです。

さらに別の記事には、NZの財務相であるマイケル・カレン氏の言葉が載せられていました。その内容は「ワイン業界のパートナーとしては動くが、オーストラリアのような補助金は期待しないで欲しい」と述べてました。

いろいろと考えなければならないことがあるようですね。しかし、ワイン生産業界が、共通の課題をもって、それに対して取り組める土壌があるという事は非常によいですよね。(H)

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