Topics&Columns(2004年3月15日)

 

ガロからフランスワイン?

【要約】

ガロは、この夏より米国内で、「レッド・ビシクレット」というフランスワインを販売します。ワイン・マーケット・レポートのリッチ・カーティエー氏によれば、ワインはローヌとラングドックで生産され、価格は9.99ドルとのこと。

デカンターは、ラベルは英語で、絵柄は愛想の良いフランス人が赤い自転車に乗り、バスケットにバゲットをいれ、そして犬を連れている様子、ということを掴んだ。

2月に開催されたワイン業界の会議では、アメリカの消費者にとってのユーザーフレンドリーなフランスブランドとは何かということが最大の議論のテーマだった。Racke Internationalのマリアン・コップ氏は、「レッド・ビシクレット」は、フランス人の姿勢を正させることになると確信する。「大概のフランスの生産者達は、ワイン・ブランディングということについて全く考えが及ばないのですよ。ただ事業が遅いとか進歩がないと文句を言っているのです。

BRSグループのマルク・アンゲル氏は、ガロがいかにフランスワインの神秘性を解きほぐすかが非常に重要とする。「典型的なフランスワインは、ちょっと威圧的です。フランス語で書いてあって、一般のアメリカ人は理解できない。それに加えて、平均的なアメリカ人は、フランスの生産地には親しみがない。というのも品種で選ぶようにしてますからね。」と述べ、ガロのように信頼度の高いブランドから、楽しく愉快なラベルで9.99ドルという低価格で出るとなれば成功する可能性は高いと語る。

ガロはすでに、イタリアワインとしてBella Serato(8ドル程度)とEcco Domani(9.99ドル程度)を導入し成功している。近々Davinciブランドが加わる。

【要約終わり】

3月10日のデカンターからでした。「レッド・ビシクレット」とは英語とフランス語のコンビネーション。絵柄は誰も見たことがないようですが、フランス人もアメリカ人も諧謔的に扱うというか、おちょくっているという感じがします。誰の絵でしょうね。ラルフ・ステッドマンの戯画ぐらい使って欲しいですが。(H)

終わった第一幕〜ブライアント対ターリー

先週この両者の法廷での様子をお伝えしましたが、予定通り、今週決着しました。アメリカの陪審員制度下では、裁判が早く決着するという特徴はあります。今週のまとめは、どちらかと言えば、スペクテータよりナパ・ニュースの方が情報としては多かったです。

【まとめ】

12日間に及ぶ熱気を帯びた裁判の後、12名、男性4名、女性8名で構成された陪審団は、「ブライアントが、ヘレンターリーに対して255,241ドルを支払うべき」という判断を下して、3月10日決着した。評決は10対2であった。

ターリーとウェットローファーの二人が、ブライアントに要求したのは556,958ドルだったが、陪審は300,000ドルを減額させた。原則ターリー勝訴の理由は、2002年1月1日より、3年契約が成立していたにもかかわらず、2002年10月16日には、ブライアントはターリーに対してワイナリーに戻る必要はないという命令を出したということが契約違反にあたるため、ということであった。ブライアントは、そのような契約は存在せず、単にターリーの退職願いを受領したのみであると主張していた部分である。カリフォルニア州法では、契約は文章になっていなくても良い。陪審は、2001年12月28日には、口頭契約以上、文章契約以下の、年間報酬を250,000ドルとするという契約があったとみなしたのである。

他方で、減額された理由は、ターリーとウェットローファーの両者は、退職にあたり、適正な手続きをとらなかったということにあった。255,241ドルという金額は、二人のブライアントからの報酬に近い金額である。最後に、ターリーがブライアントにあてた、ブライアントがその内容に従って手続きをとったというレターに記載された金額にも近い。そのレターにはこう記されていた。

もしわれわれの合意内容に重大な変更があるとすれば、協力関係を継続するつもりは全くありません。出来る限りすばやく、苦痛もないように関係を終了させるべく、2003年1月1日付けでHMTに対して250,000ドルを支払うということで、その関係を終了するということを提案します。

この金額に対して、ターリーの代理人のフィリップ・テリー氏は「ちょっと納得いかないです。ドン・ブライアントに対して妥協をするということですから」と言い、ターリーが行った、「損害賠償請求」に対して、損害額として25万ドルとした陪審団に対して不満を漏らした。

ターリーは、「主張が認められたので安心しました」と延べ、法廷が無効にならず無事終了したことに対して安堵していることを述べた。法廷を退出する際には、おなかに手を当て、コメントは差し控えたいとしつつ「ごめんなさい。ちょっとだけ気分がすぐれないのです」と述べた。

陪審のコメントは次のようなものであった。評決に反対したナパ在住のクリスティアーノ・ダ・ダーモ氏は、「契約は見つかりませんでしたね。あったのは、3年間の報酬に天井をつけるという合意だけでした。匿名の反対者も「そもそも契約についての合意があったのかどうか」。

評決に賛成したラリサ・カッチャ氏は、「ブライアントが間違っていた事は明らかですよ。書類をたどることが出来ましたから。ただほ私に関しては、彼のふるまいについては問題なかったですが、ほとんどの陪審は、ブライアントのふるまいが嫌いでしたのでどうも、その意識に左右されたようですよ。彼らは、ブライアントは億万長者であり、多少損してもいいのだ。みたいな事を言ってましたからね。」

ブライアントは、評決が出る時にはビジネスでNYにいたが、残念だとしながらも「私は、彼らに支払う金額以上の100万ドルという金を弁護士に払いましたがね。しかし、弁護士費用をどうこうするつもりはない。問題は正か否か、どちらかですよ。評決は間違っている。でもね、今はあらたなチームですから、それはそれでラッキーですよ。有頂天と言ってもいい。かつて彼女と仕事をしたことがあって、そして彼女との関係を切ったことがある人は誰でもそうですがね。ただ陪審員団が、私についての印象が悪かったとしても、驚く事はないですね。」と延べ、控訴するか否かに関しては、弁護人と相談するとしている。

【まとめ終わり】

先週前半の法廷証言には、ロバート・パーカーがビデオで登場しました。その際に、パーカーは「2002年10月に、フィリップ・メルカとミシェル・ロランを推薦したと述べ、ブライアントが以前よりターリーの後任を探していたというターリー側の証言の裏づけは取れなかったのです。ターリー側の証人のはずだったのですが・・・

この第一幕のみで決着するのか否かは不明です。(H)

シャルドネはシャルドネらしく・・・

みなさんは、シャルドネは世界どこでも同じような味がすべきだと思いますか?こんな議論はどうでしょうか?

【要約】

同じブドウで造られたワインでも、全く異なる味わいがするということを知らない人もいる。どこで栽培されたか、いつ収穫されたか、どのように醸造されたか、ワインメーカーの思想は・・・などワインの味わいを決定する要素は山ほどあるのだが。

例えばシャルドネ。レストランで「シャルドネをグラスでお願いします」と言ったとしよう。バターのように豊満なワインが出てくるかもしれない。鉄のような堅いワインが出てくるかもしれない。柑橘系の風味があったり、パイナップル、あるいはマンゴ、あるいはこげたオークの風味があるかもしれない。後味は酸味があってすっきりしているかもしれないし、ゆったりとしてソフトな感じかもしれない。

今回ここで、世界中で最も人気のあるワインをそのスタイルの特徴を紹介してみた。無論、何でもそうだが、例外はある・・・

【要約にもなっていないが終わり】

これは、3月9日づけタイムディスパッチ・コムのケン・カルーラによるものです。この後、「生産地によって味はこう違うよ」。という説明をしています。しかし、結論としては、「確かにこれまでは、“生産地”というファクターを入れれば、間違いなく味わいは違ったのだが、皮肉にも実は、味わいは同じ方向を目指しているような気がするなあ」と。ベンチマークがパーカー一つしかなければ、当然そこに集約してくる。ワインはマイクロチップの性能を競うのとはわけが違う・・・皆さんはどう思われますか?最近は英国のライターのジャンシスロビンソンもいろいろなところでこぼしているようですが。(H)

高いワインもグラスでどうぞ〜新ワインセーバー大好評!

このバリックヴィルをやりながら、本業は株式会社エブリデイワインという会社に勤務してます。コルクを抜くときから酸化を防ぐワイン保存&ディスペンサー「WHYNOT」を販売しています。関係者であることをあらかじめお断りしてと・・・。(H)

実は3月9日から12日まで、ホテルレストランショーならびにフーデクスで、エブリデイワインは、「WHYNOT」の新型を発表しました。6本のボトルを装備できるタイプです。びっくり仰天の好評で、すでにその場でいくつかの受注がありました。WHYNOTの特徴は次の通りです。

  • 逆さボトルこそは品質の証 − 品質に気を使うワイナリーと同じように、グラスまで丁寧に重力ベースでワインを抽出します。ガス圧で抽出しないので、既存の類似品とは品質に雲泥の差です。
  • 実証された抗酸化技術 − 酸化を防ぐための不活性ガスは、食品保存やワイナリーなどで使われる窒素と同じレベルの超高純度窒素です。
  • メンテナンスが安価で楽 − その窒素は、空気中から生成するので、一旦設置するとランニングコストが安価ですみます。
  • 衛生面にも配慮 − チューブなどをワインの中に入れません。ワンタッチで脱装着可能な注ぎ口なので、洗うのも簡単です。
  • 日本オリジナル技術 − 何といってもまだまだ精密技術は日本が一番。あのカシオが製造しています。
  • 日本酒・焼酎も対応可能 − 四号瓶であれば難なく対応します。一号を一回で注ぎだすこともできます。

これまで難しかったプレミアム・ワインのグラスワイン販売を可能とし、デギュスタシオンも自由自在です。

消費者も、うまーい高級ワインがグラスで飲めるようになるわけで・・・「ワイノットあります!」って看板があれば、そこは美味いワインがグラスで飲めるレストラン・・・というのが、今のところ会社の理想なのです。

WHYNOTについてのお問い合わせは、直接、株式会社エブリデイワイン(電話:03-5791-3851、info@everyday-wine.com)の方までお願いします。(H)

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質問、意見、苦情などはhm@barriqueville.comまでお願いします。