Topics(2000年4月2日)

ワイナリーのオーナー募集(updated 4/2/00)

インターネットショッピングでなんでも買える時代ですが、ワイナリーも買うことができるようです。カリフォルニア州、メンドシーノの片田舎、アンダーソン・バレーにあるLazy Creek Vineyardsというワイナリーはオンライン・オークション・サイトのeBayを通じてパートナーを探しています。売りに出ているのはワイナリーの35%の持ち分で、最低落札価格は60万ドル(約7000万円)ということです。

25日までオークションにかけられていました。4日の時点では入札は一件もありませんでしたが、結局どうなったかはわかりません。このオークションを見て、ワイナリーと畑を全て買い取るというオファーは、いくつも来たようですが、お金と若干の肉体労働を提供して少数株主になろうという人はいなかったのかもしれません。

オーナーは、オーベルジュ・ド・ソレイユというナパでとても有名なホテルのレストランのシェフで、奥さんはシャローン・ワイン・グループでマーケティングをしていた経歴を持っています。昨年の8月に200万ドル(2億円あまり)でこのLazy Creek Vineyardsを買い取りましたが、借金負担が重く、それを少しでも減らすためにパートナーを探しているようです。ワイナリーを始めた理由は、「前職では夫婦が別々に忙しすぎて、一緒にいる時間がなかった。子供の顔もみれない。家族みんなでできるワイナリーがいい」ということのようです。うーん、とてもアメリカ人らしい理由です。

ワインは、99年のワイン・スペクテーター誌のレーティングによると、ピノ・ノワール97年が87点(15ドル)、シャルドネが82点(10ドル)といったレベルです。値段の割にいい、すぐに飲める軽いワインということで94年のスペクテーター誌には10ドル以下で買えるバリュー・ワインとして推奨されています。(N)

 

統計学を使ったワインの品質予想(updated 4/2/00)

ワインというのは、収穫時の天候やブドウの出来によって、ある程度は品質の見通しがたつものではありますが、リリースされてみなければ最終的なできは判りません。

オーストラリアの統計学の教授が、リリース前にこれを予測できるというモデルを作り、今年後半にリリースされる95年のペンフォールド・グランジは92年よりもできがいいが、90年ほどではないだろう、と発表したという記事がありました。ペンフォールド・グランジはオーストラリアで最も高く取り引きされるシラーをベースにしたワインです。

回帰分析という手法により、5つのファクターを組み込んで予測するのですが、その5つのファクターにはアルコール度数、pH値、酸の含有量、シラー種の割合、収穫時の一般的なブドウの品質が選ばれています。点数は20点満点で、18.6。このレベルはオーストラリアの品評会でゴールド・メダルをとることのできるレベルのものだそうです。信頼度は70%ということで、確かにこれは統計学的に言えばかなり高いものです。

しかし、アルコール度数やpH値などがはっきりするころには、一般にはまだリリースされていないとしても、ワイナリーでのテースティングでは、品質についての見通しはついているのではないでしょうか?ご苦労様、という感じです。教授の次のプロジェクトは、自分の応援するサッカーチームの勝率を似たようなモデルを使ってだすことらしいので、多分にお遊び的なものなのでしょう。(N)