Topics&Columns(2002年12月30日)

 

先週で今年最後かと思っていましたが、今週もニュースはありました。これで本当に最後のニュースです。

刑務所のワイン

サンフランシスコのBay.comというサイトのニュースからです。

要約:
囚人達はかねてからいろいろな原材料を使ってワイン(「Pruno」と呼ばれる)を造ってきた。腐りかけた桃とか、ケチャップといったものまで使って。

だが、そのPrunoは、暴力沙汰を引き起こす元凶となっているという批判もある。その結果、ある刑務所では10月から昼食に新鮮なフルーツをだすことをやめた。「事件を起こす囚人の多くは酔っていることが多い。アルコールを造るのを規制せざるを得ないのだ」とスポークスマンは語った。

しかし、完全にPrunoをなくしてしまうことは不可能だともそのスポークスマンは認識している。材料はシンプルで、簡単な醸造知識があればすむのだ。酵母によって糖分がエチルアルコールと二酸化炭素になる、ということを知っていればいいだけなのだ。

ランチにはなくなったものの、囚人達の朝食と夕食には果物がでる。州の基準では、囚人達は一週間に15食は果物が入っていなければならないとされている。

州全体にこのやりかたを導入するかどうかが今検討されている。最も酒の原料に使われる頻度の高いオレンジ、レーズンといった果物はすでに禁止された。だが、創造力豊かな囚人達は、山芋、ゼラチン、蜂蜜、堅いキャンディといったものからワインを造り出すのだ。

これらすべてを禁止することは出来ない、と刑務所側は言う。「すべてを禁止したら、出せるものは肉ぐらいしかなくなるだろう。何しろケチャップからでも造れるんだ。ある囚人はケーキの上にかかっているフロスト・シュガーからワインを造った。勝ち目はないね。」

要約終わり

人間、どこにいても酒は必要だといういい教訓(?)になりますね。でも日本ではきっと、酒は造られていないと信じています。一般人でも酒を作るのは禁止されているのですから、刑務所で法律違反をするなんて大それたことはないはず・・・それに醸造方法を知っている人はそんなに多くはないでしょう。文化の違いでしょうね。

オークション

ワイン・スペクテーターからです。

要約:
2002年のオークションは世界全体で、$90M(約120億円)の売上をあげ、昨年比1%減という結果でした。そのうち、インターネット・オークションは$17.5Mとかなりの割合を占めています。

これまでワイン・オークションの中心地であったロンドンを凌いで、ニューヨークが$53Mと世界最大のマーケット、モレル・アンド・カンパニーが昨年の$3.5Mから$11Mへと急成長しています。新しいところではAcker Merrall & Conditというオークションハウスが、ニューヨーク、ロス、そしてインターネットからの売上$17.1Mを記録今年、ニューヨークだけでしかオークションを開かなかったニューヨークのクリスティーズは、$15.6M、Winebid.comは$14.2Mでした。

一方のロンドンは前年から21%減で、$20.7M。英クリスティーズが$12.4M、サザビーズが$8.3M。

一番高額だったのは、1945年のムートンで、Zachysで87000ドルという値段がつきました。また1978年のロマネ・コンティが$69000ドル。61年のCh. Latour-Pomerolが54000ドルといったところが目玉でした。

要約終わり

この数字だけを見れば、まだまだワインマーケットは堅調のようですが、一方、12月25日付けのニューヨークタイムズ・オンラインでは、店頭やレストランでのワイン価格がかなり急激に下がっているという記事が載っています。例えばニューヨークのレストランでは99年のRaymond Reserve, Cabが昨年75ドルだったものが53ドル、ワインショップでは、昨年130ドルで売られていたローラン・ペリエのシャンパンが$65ドルなど軒並み値下がりしています。

昨日、丸の内のエノテカをのぞきましたが、日本でもワインは安くなったなあという印象を持ちました。正月は何を飲みましょうか。よいお年をお迎えください。